ちいさな庭だより。2020年10月号。
[intro]
蚊の発生が収まるのを待ってから…と前号で書いていたが、そうこうしているうちに秋の土用入り。それならば間日に…と思ったが、天候が悪かったり予定が入ったり。合間をぬって庭に出ても、秋の空合いは変わりやすく、作業をはじめてほどなく雨がパラついたり。なかなか思い通りにならないまま、10月が過ぎようとしている。
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]
さすがにトマトはもう結実しないだろうと思い、この後はもう、あの黄色いちいさな花をながめて楽しむつもりでいたのだが、先日少し庭に出た際に、実がいくつもぶらさがっているのを発見。以前にも、苗を処分する前にミニトマトを青い状態で収穫し、追熟させたら食べることができたので、今回もミニトマトとあわせて、台所で追熟させることにした。まあ、ミニでない方は一応そのままでも食べられるのだけど。台所のテーブルの上に並べて、緑から赤へ変わってゆく、色のグラデーションを楽しんでいる。
里芋は葉と茎が枯れ始め、落花生もさすがにもう花はつかなくなった。さすがにそろそろ掘り起こさないと。庭のことができそうな間日は、来月に入ってからになりそうだ。天気が良ければいいのだが。
オクラはまだ花を咲かせているけれど、実が育つスピードはゆっくりになった。ししとうはもう少し収穫できそう。ときおりものすごく辛いのがあって、びっくりする。
この秋は秋明菊がいつもより長く咲いている気がする。そして、白い方が以前より増えた印象がある。数年前は、絶えてしまったかと思うほど少なかったので、これは歓迎すべき。
実は9月上旬に、プランターにまとめてあったニオイスミレの古い株に、ツマグロヒョウモンの幼虫を確認し、ここ2か月ほど飼育ケースに入れて室内で羽化まで見守る、ということをしていた。蛹になったのは全部で8匹。途中、食草が足りなくなってきたので、sense of wonder メンバーにSOSを出したところ、Kさんから立派なアリアケスミレが届いた。無農薬自然栽培(笑)のアリアケスミレは、幼虫たちにも大人気。おかげでこれまでに6匹が羽化し、旅立った。
ツマグロヒョウモンという蝶は、幼虫の見た目に反して毒もなく、食草もスミレ類のみ(それゆえに少なくなると困るのだが)なので、もしまた庭で見かけたら育ててみようと思う。そのためにも、いただいたこのアリアケスミレを近々植えつけたいと思っている。
この蝶に関してのあれこれは、幼虫の見た目が若干アレなのと、長くなりそうなので、そのうち別の記事にまとめるつもり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?