ちいさな庭だより。2020年9月号。
[intro]
暑かった夏が過ぎて、台風も過ぎて、一気に秋めいてきた。すっきりさせたと思っていたのに、早くも草むしりが必要なほどにあちこち植物が復活してきている。夏の間は蚊取り線香をつけて作業をがんばれたのに、ここにきてさすがに春からのさまざまな疲れが出てきたのか、夏の名残りの蚊がわずらわしいのもあって、若干サボり気味の9月の庭である。
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]
9月はトマトとオクラをよく収穫したような気がする。トマトは結局結実こそすれ、あまり赤くならなかったので、ほとんどの実を青いうちに取り込んで追熟させて食べることになった。
トマト、ミニトマトはただでさえひっちゃかめっちゃかだった枝が、台風にあおられてさらにはちゃめちゃになったので、少し枝を取り除いてみたら再び花を咲かせている。ミニトマトはもうしばらく様子を見てみようか。トマトはさすがにもう結実はしないかな。来月には撤去するかもしれない。ミニトマトはプランターで管理したので、予想通りという感じだけれど、トマトの方は地植え。せいぜい30cmほどのトマトの苗が、こんなに大きくなるとは、ちょっと驚きもあった。途中、何かしらの虫の食害が多少あったものの、元気に育ってくれた。
ミニトマトのプランターには、ナスとバジルがまだ残っている。バジルは日本の気候では一年草扱いになるので、このまま気温が下がるまで置いておくつもり。ナスは、思いのほか収穫量が少なかった。というか、実は今までも、あまりうまく育ったことがない。まだ新芽が顔を出しているけれど、ここからさらに育つだろうか。
オクラは、番組の中でも少し話したが、数日おきに数個ずつ収穫でき、月末の今になってもまだ花を咲かせ実をつけている。もうしばらくたのしめそうだ。
ここに来て元気になりはじめているのが、ししとうだ。ちいさな白い蕾が結構ついているので、こちらももうしばらく収穫できそう。植えた当初は結実してもすぐに腐って落ちてしまったりしていたので、どうなることかと思っていたが、安定してきて良かった。
この他、畑に残ってがんばっているのが里芋と落花生。里芋は昨年、収穫のタイミングを逃してしまったので、今年は良い時期に掘り上げたいと思っている。ご近所でも植えている方が多いので、みなさんの様子にならって収穫するつもり。一方の落花生は、多分そろそろ収穫しても良いのではないかと思っているのだけれど…。未だにあの黄色い花を咲かせているので、試し掘りをしてよいものかどうか、ちょっと戸惑っている。里芋と落花生を掘り上げたら、今年の畑活動は終了の予定。そのタイミングで草むしりもすることにしようと思う。
夏にジュースにしてたのしもうと思っていた赤紫蘇、その夏を目前に虫にことごとく食べられて無残な姿になっていたのが、いつの間にか復活して花をつけていた。結局、青紫蘇の方はこぼれ種があったはずなのに、発芽すらしなかったようだ。来年は種を蒔くことにする。
畑の花たちは、まず秋明菊がピンク・白とも開花。いつもはピンクのあとに白が咲くような感じだったが、今年はほぼ同時。そして畑の奥のムラサキシキブが色づいてきた。
庭の花について、秋を迎えて良かったと思うことは、リシマキアとポポーが枯れなかったことだ。ポポーは相変わらず花をつけないので雌雄が分からないままだが、いつもなら夏に一度葉を全部落としてしまっていたのが、今年は反日蔭に移動したところ、よく繁っている。リシマキアはハンギングにして、水撒きの際に必ず水がかかる場所に吊ったのが良かったようだ。
能登から輿入れしたプリムラは、結局枯れてしまった。窓から花を眺めたいというわたしの都合で、せっかく増えた株を枯らしてしまったのが残念でならない。タツナミソウも目下はなんとか残っているという状態。種は落ちているはずなので、発芽を期待したい。
種といえば、能登から持ち帰ったヒメコバンソウと、花苗の交換会でいただいたニゲラを蒔いてみたところ、発芽した。ヒメコバンソウがどんな風に育つのか、興味津々。
菊もそろそろ少しずつ蕾を上げてきているし、ブルーベリーやモミジの葉も赤みがかってきた。季節は粛々と、巡ってゆく。
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