ちいさな庭だより。2021年10月号。

[intro]
 10月に入ってからも真夏日があってさすがに呆れていたら、まるでこちらの気持ちを見透かしていたかのように、いきなり暖房器具が必要な気温に。極端な気温の変化に、人間はオロオロと衣替えなどするのだけれど、植物たちはどうなのだろう。
 

[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]

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 さすがに気温が10度を下回る日もあって、花梨やドウダンツツジ、ブルーベリーなどが一斉に紅葉し始めた。夏野菜の苗はすっかり弱ってしまったので、下旬に撤去した。トマトとミニトマトはセカンドシーズンでついた実を集めて追熟中。焼きトマトにしたり、パスタのソースに使えるだろう。オクラはまだ蕾をつけていたのだけれど、さすがに急に寒くなって枯れてしまったようだ。この他ピーマンやナスを撤去。ししとうはいくつか実が真っ赤になっていたので取っておいた。たぶん、とても辛くなっていると思う…。
 里芋と落花生も時期としてはそろそろ…なのだが、植えた時期が少し遅かったから、来月初旬に掘ってみようかと思っている。落花生は、今年は中耕も土寄せもできなかったが、様子を見ようとひとつだけ引き上げてみたら、ちゃんと実がぶらさがっていたのでちょっと安心。枝をぐんぐん伸ばして、里芋の土にまで伸びていた。シロップがつくれるくらいの収穫になればいいな。

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 先月号でお伝えしたルリタテハは、無事に羽化した。幼虫の頃の姿からは想像できない、深い青緑が美しい蝶だった。雌雄が分かりづらいが、おそらく2匹ずつだったのではないかと思う。
 そして、1か月遅れでツマグロフィーバーが起こった…なんとまさかの30匹!食草であるスミレは目下3種類。ニオイスミレ、アリアケスミレと初夏にタチツボスミレが加わり、すべてに卵や幼虫を見ることになった。あまたの植物がある中で、成虫がスミレだけを見分けて産卵しているのがすごいな、と思う。ちなみに、3種類を飼育ケースに入れてみたところ、タチツボスミレはおいしくないのか、幼虫たちにはあまり人気がないようだった。一部は里子に出し、また残念ながら育たなかった個体もあるが、一番最初の1匹が目下は蛹になっており、このあと我が家では19匹が続く。ルリタテハと違って越冬しない蝶と聞いているので、この調子だといろいろと心配になるが、最後の1匹がせめて成虫になるところまででも、大切に見守りたい。

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 中旬には、恒例になった花苗の交換会に参加。今回はバラとハーブ類を中心に出した。諸事情あって新たな苗を受け入れることが目下できないのだが、キツネノマゴと思しき花を交換で持ち帰った。センテッドゼラニウムの挿し穂をお願いしたところ、後日いただくことができたので挿し木した。ご近所さんも希望されていたので、根付いたらお分けしようと思っている。次回は来年5月の予定。この間のセンスオブワンダー活動でやってきたアヤメたちは、春の状態を見て出そうと思う。
 
 
[ロザリアンへの途…歯ブラシ片手に。]

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