ちいさな庭だより。2021年7月号。

[intro]
 梅雨が明けたとたんに、酷暑だ。容赦なく照りつける太陽の下、ボーダー柄の長袖シャツを野良着にして草むしりをしたところ、なんと背中がボーダー柄に日焼けするという事態が起こった。熱中症と合わせて、おかしな日焼けにも注意せねば。そんなわたしのことには目もくれず、植物たちは日々繁茂する。
 
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]

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 夏野菜の収穫が本格化する時期になった。きゅうり、トマト、ミニトマトはほぼ毎日いくらかずつ採れるし、ピーマンとししとうも、カメムシの幼虫に苛まれながらも健闘してくれている。オクラは、ポットで発芽させたものをプランターに植え替えたところ、3つのうち 2つが育っている。蕾が上がり始めたので、収穫は来月からになりそうだ。
 そして、ナスである。どういうわけか、おとんがやっていた頃からずっと、うまく育ってくれない野菜だったのだが、今月ようやく花を咲かせ、下旬にはちいさな紫色のつやつやした実がぶら下がっているのを確認した。
 
 
 先月にはまだどこか頼りなさげな姿だった野菜たちが、梅雨明けからぐんぐん育った。トマトたちは昨年同様に暴れ始めたので、支柱を増やしたり太いものに替えたり。きゅうりも苗が1つとは思えないくらいに育っている。あちらこちらへ蔓を伸ばしてくるので、くるくるとバネのように丸まった蔓の先を支柱に誘引すると、少しの間にしっかりと巻きついている。野菜の種類によって何か性格のようなものがあるのだとすれば、きゅうりは素直で物分かりのいい方なのではないか、などと思ったりする。

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 何かしらの虫に葉を食べられて若干心配していた落花生も、4つの苗すべてが花を咲かせはじめている。今年もこのかわいい花が見られてうれしい。植えつけたタイミングが昨年より遅かったので、夏の土用が明けたあたりで中耕してもいいかな、と思っている。里芋もこの1か月でずいぶんと大きくなった。里芋の好む土で、鉢でのチャレンジだが、今のところはよく育っている。秋がたのしみだ。
 もうひとつ鉢で育てているにんじんは、というと、こちらも思っていたよりは順調だ。中旬に間引いてみたところ、ちいさいながらもちゃんとにんじんの姿をしており、食べてみるととても甘くて驚いた。スーパーマーケットに並んでいるようなおおきさにはならないかもしれないが、おいしかったのでリピートしたいと思う。

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 ベリー類はブルーベリーが収穫期を迎えている。そして、先月ひとつだけ蕾をつけたブラックベリーも、なんとか結実しそうだ。イチゴやクランベリーは、ランナーをどんどん伸ばしている。根伏せして、やがて鉢上げ、という流れになるか。
 
 
 今月も中旬にセンスオブワンダーの出動があった。今回はなかなか大規模な案件で、わたしたちだけでは難しいということになり、花苗交換会でお世話になっている T さんにご協力いただいた。一本の挿し木から育った紫陽花や、ご縁あって植えた芙蓉など、土つくりから 5年かけて大切に育ててこられたみなさんの思いも一緒に受け止めて、次の場所へつないでくださって、本当によかったと思っている。ありがとうございます。
 先月の出動でやってきたアスチルベも、植え付けのタイミング的にどうかと思っていたが、無事活着したもよう。ヒメイワダレソウ、アジュガも当初はくったりしていたが、今は元気だ。いずれは外庭でグラウンドカバーとして活躍してもらうつもりだ。
 その外庭に手をつけたいところなのだが、それ以前に家の周囲の草むしりをせねば…ということで、今月は間日に黙々と除草作業をした。玄関先から家の横の溝、そして車の駐車スペースまで、なんとか終えたところ。エノコログサが溝の中から生えているといったひどい状況で、抜いてみたら溜まっていた土ごと持ち上がり、その中がミミズの養殖場となっていた。ここより畑にいてくれたらいいのに、というわけで、その土をバケツで畑へ!ミミズたちにしてみれば、強制移住ということになるだろうか…しかし、溝よりは畑の方が幾分は涼しく過ごしやすいと思うのだが…。ともあれ、予定している草むしりの半分をなんとか済ませたので、今月末から来月にかけて、いよいよ外庭と裏庭の整理にかかりたいと思っている。

 

[ロザリアンへの途…偽果。]

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