ちいさな庭だより。2020年2月号。

[intro]
 
 2月は「にげる」などと言われるけれど、本当にその言葉通り、あっという間に過ぎて更新が3月になってしまった(すみません)。このまま春になるか、と思うような暖かい日があったかと思えば、冬将軍があわててやってきて氷点下の気温になったり、そのほか新種のウイルスの出現など、心身ともに何かと翻弄された2月だった。
 

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[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]
 
 こちらの画像は、先月同じところに載せた菜の花。いつまでも暖かいと思っていたら、寒気がいきなりやってきた。マイナス6℃という気温には驚いたけれど、北陸で暮らすこちらとしては、雪のない冬の方が少々不気味に思われていたところだったので、少しばかりホッとした、というのが正直なところ。植物によっては、寒さに当たらないと生育に影響が出るものもあるので、一瞬のようであってもちゃんと冬になったのはよかった。

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 計画を立ててその通りに、とはいかなかったけれど、ようやく気になっていた作業をいくつか済ませることができた。まずは小菊。根元から新しい葉が出てきていたので、昨年から残っていた枝が枯れてきていたのを、思い切って刈り込んだ。実は菊に関しては全くの素人なので、刈り込んだのが良かったのかどうかもわからないが、他の植物同様に剪定などをある程度する方が、株への負担も少ないのではないか、と思う。気温があまり低くないからなのか、すでにちいさな虫がいるのが気がかり。
 もうひとつは、グラジオラス。晩秋に球根を掘り上げるつもりでいたが、ずるずると怠ってしまっていた。枯れた葉もそのままにしていて、ずっと気にしていたので、ひとまずはこちらも葉を撤去。球根はそのまま様子を見ることにした。次のシーズンこそは、ちゃんと掘り上げたいと思う。どちらも父の置き土産。できるだけケアをしたい。
 
 能登の家の庭から持ち帰った植物たちが、このところ相次いで芽吹き始めていて、喜んでいる。ヨモギはそろそろ植え替えが必要かも。庭の片隅でひっそり咲いていた濃茶のプリムラも、移植後なんとか生きながらえてくれている。葉の真ん中に何やら蕾のようなものも見られるので、期待しているところ。タツナミソウはこぼれた種が発芽したようだ。謎の球根植物は、昨年葉は出たものの、結局謎のままなので、今季はどうなるだろうか。目下のところはまだ音沙汰なし。
 苗の交換会を経てやってきた植物たちは、今のところ目立った変化はない。銅葉のガウラとアルテミシア・ルドビシアナの枝を整理して、様子を見る。エリゲロンが増えてくれるといいな。ルドベキアはこぼれ種が発芽してくれないかな。こちらもたのしみ。
 鉢を減らしていかなければいけないのに、昨年の秋にいただいたアオツヅラフジの種を出来心で植えてしまった。盆栽的に、コンパクトに育てられたらいいな、と思っているけれど、どうだろう。発芽率はそんなに低くないということなので、ひとまずは芽が出るのを待ってみようと思う。

   

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