ちいさな庭だより。2021年6月号。

[intro]
 
 梅雨入りしたというほどの雨でもないのに、身体は正直で、梅雨時期の持病(ムチウチ)が出てうんざりしている。それもどうやら昨年の夏に庭で大コケした際のもののようだ。今年はコケないぞ、と固く決心して、晴れ間を見て慎重に作業に当たる。いつの間にか、遠巻きに蝉の声が聴こえてくるようになった。夏の入り口だ。
 
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]

画像1

 先月植え付けた夏野菜たち、どれも比較的順調に育っている。きゅうりは結局買い足さなかったけれど、かえってちょうどよかったかもしれないと思うくらいに安定している。卵の殻を土に加えるとうどんこ病が出にくい、という話を聞いて、たっぷり混ぜたせいか、今のところ葉も大きく青々としている。どんどん蔓を伸ばしてくるので、支柱を足してやらなければ。
 トマトとミニトマトも、いよいよ大きくなり始めた。昨年のように暴れん坊にならないよう、こちらも支柱の立て方やこまめな摘芯など気をつけて様子を見ている。
 

画像2

 今年は里芋は育てないつもりでいたのだが、おかんのところに食べそびれて芽出し状態の里芋があるというので、それを育てることにした。今まであまり何も考えずに植えていたけれど、少し調べてみると、植物それぞれの好む土質について、いかに無頓着だったかを知ることになり、里芋に関しては弱酸性の土壌が良いとのことだったので、今回は土を作って深めの鉢に植えてみた。居心地がいいと思ってくれていればいいのだが。
 

画像3

 こぼれ種があったはずなのに昨年はまったく姿を見せなかった大葉が、どういうわけか今年は少しばかりだが復活している。薬味として使ったり、たまり漬けにするのにちょうどよい量だ。赤しその方も目下は大きな虫害もなく、すでに一度、ひと夏分じゅうぶんにありそうな量のしそジュースになった。こちらのこぼれ種はとても旺盛で、あちらこちらで発芽しておおきくなっている。
 

画像4

 ベリー類は、先月号でお伝えしたクランベリーが青い実をぶら下げ始めている。ブルーベリーは実はついているけれど、まだ熟してはいない。
 諦めていたブラックベリーに一枝だけ蕾がついていたのにはちょっと驚いた。なんとかカイガラムシの被害から復活して、また実をつけてくれるようになってほしい。作業道具にカイガラムシ対策として古ハブラシを導入。
 
 
 6月は初旬からセンスオブワンダーの出動があったので、引き取った植物の株分けや植え付けをしたり、咲かなかったギガンチウムや水仙の球根を掘り上げたり、畑の草むしりもあったり、とまあまあの作業量だった。本来は規模を縮小しなければならないところなのだが、撤去依頼を受けた植物たちを見ると放っておけなくなる性分。結果、バックヤードが盛り上がっている、という始末。アヤメ、アスチルベ、アイビーなどが、交換会に向けてスタンバイ中だ。一方で外庭、裏庭と駐車スペースは結局未だ手付かずで荒れ放題。これは夏休みの課題、かなぁ。熱中症に気をつけつつ、何とかやり遂げたい。

 

[ロザリアンへの途…雨にもマケズ。]

画像5

ここから先は

760字 / 2画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?