ちいさな庭だより。2021年2月号。
[intro]
三寒四温、というには気温差が大きく、すっかり自律神経をぶん回されている感じのこの頃。そんな人間(わたし)をよそに、植物たちは春を迎えるしたくにかかっているようだ。特に下旬からは、水の吸い上げ方が変わってきた気がする。
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]
4月かと思うようなうららかな陽気の日があったかと思うと、その翌日にはぐっと冷え込んでまた雪が降り積もる、という過酷な2月だった。前回1月の積雪をなんとか持ちこたえた木々の枝も、今月2度目の雪で折れたり、裂けてしまったりした。支柱の折れた木通が芽吹きはじめてしまったので、折れた支柱ごと一旦撤去。ヒサカキも同様に。たくさん蕾がついている、と思いきや、よくよく見てみると1/3ほどはカイガラムシのようだ。これから咲くかもしれないと思うと少々惜しい気もするけれど、処分した方がいいのだろうか。目下はバケツに挿してある。
アカメヤナギが駐車スペース側に倒れたまま、白銀色のふわふわを枝いっぱいにつけている。これも花がひらく前に撤去した方がいいだろうと思いながら、寒いとつい億劫になってしまい、できていない。アカメヤナギは倒れたままだが、植物によっては雪解けのあと、枝を自ら持ち上げて元の状態に戻ったものもある。ともあれ、近々折れた枝の処理をかねて、タイミングとしてどうなのか微妙ではあるが、少々剪定をすべきかな、と思う。
外でも室内でも、今季とても元気なのがニオイスミレだ。昨秋のツマグロヒョウモンの一件から挿し芽していたものが次々と蕾を上げてきて、よく咲いてくれる。
寒さで絶えてしまったかと思っていたパクチーも、なんとか持ちこたえている。外で雪をかぶってしまった方も、一時は雪の重みでぺしゃんこになっていたが、雪が溶けると葉を持ち上げてきた。このほかハーブ類では、ローズマリーが蕾をたくさんつけていたり、イタリアンパセリも新芽を出しつつある。タイムやペパーミント、レモンバームなどはこれからだろうか。
一旦掘り上げておいたチューリップの原種やギガンチウム、水仙といった球根類も次々芽を出しはじめた。特にチューリップは、腐ってしまったと思っていた3つめの球根が、ようやく育ってきたようでうれしい。花が咲いてくれるといいなあ、と思いながら、日々成長を見守っているところ。
水仙は室内で水耕栽培にしたもののうち、1つは既に咲き終わった。もう1つがこれから蕾を上げて来そうな気配。チャイブや野蒜も新しい芽を勢いよく伸ばしている。
そして、夏に剪定してみたものの、どうなるだろうと思っていた杏も、なんとか咲いてくれそうだ。こちらも雪でダメージを受けたけれど、昨年より花の数が多いかもしれない。イチジクやブルーベリーなども、ゆっくりながら新芽をふくらませてきている。ブラックベリーは、まずはカイガラムシの退治から始めなければ。まだなかなか全部の状態を把握できていないけれど、こうして様子をざっと確認して回るだけでもやるべきことがたくさんある。早く庭に出たい、とそわそわした気持ちになってしまうこの頃である。
[ロザリアンへの途…お目覚め。]
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