ちいさな庭だより。2020年11月号。

[intro]
 
月末に「さて、書こう」としていたところ、諸事情により1週遅れての更新に。そもそもの庭の作業自体もかなりスローペースなのだけれど。11月だというのに夏日の気温となる日もあり、すっかり自律神経に支障をきたしている。体調と相談しつつの庭仕事となった。
 
 
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]

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 秋の土用明けは、畑の片付けからスタート。落花生と里芋を掘り、オクラの苗と、おおきく育って複雑に絡まり合ったトマトの苗をほどいて抜いた。秋明菊もさすがに散ってしまったので、長く伸びた茎を刈ってゆく。ししとうはまだ花をつけていたので残しておき、少ないながら数回収穫した。

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 中旬には能登に再び出向いて、祖父母の家の草むしりと百日紅の剪定も行った。思っていたほどボーボーではなかったが、ツワブキの黄色い花があちこちに咲いており、これが種になってまた増殖するといけないので、撤去。決してきらいなわけではないので、こういうときは何とも申し訳ないきもちになる。
 来年も花苗の交換会があると聞いているので、能登の庭からタツナミソウやホタルブクロを少し分けてもらう。また、昨年うまく活着しなかった松のちいさな苗も、2つ見つけて持ち帰ってきた。庭の奥にひっそりと、ノコンギクが咲いていたので、こちらは切り花として持ち帰り、飾っている。このまま種ができるようであれば、蒔いてみたい。
 

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 帰宅してからは、晴れ間をみて、持ち帰った植物をポリポットなどに植え付けたり、鉢植えの整頓を。畑の草むしりをしながら、あちらこちらに散らばったイチゴの苗を集めて、プランターに移植する作業も行う。
 春に植え替えたアルテミジア・ルドビシアナが残念ながら夏前の長雨で絶えてしまったので、来春にまたツマグロヒョウモンがやってくることを期待して、そのプランターには10月にいただいたアリアケスミレを植えることにした。ニオイスミレの方も、バラの薬剤がかからないように鉢を移動したり、苗を一部移植。蕾をあげているタイミングでの作業だったので、弱ってしまわないか少し心配もあったが、目下は元気に花を咲かせている。
 そろそろ作業をしなければいけないのが、球根類だ。ギガンチウムや、先日の交換会でいただいた無臭にんにくなどを植えておく。春に掘り上げた水仙は既に芽を出しはじめている。植え付けきれなかった分は、今シーズンは水耕栽培に。水耕栽培といえば、昨年水耕栽培の状態でいただいた原種のチューリップも、かろうじて根が出てきていたので植えてみたが、どうだろうか。

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 このほか、ポポーは早々に葉を落とし、冬じたく。剪定をサボったままの山茶花は、そのせいか蕾をたくさんつけている。年明けにいただいたナルコランの鉢に、どういうわけかコマチソウが増えてしまったので、ナルコランを掘り起こしてみたところ、次の芽を支度していたので、別の鉢に移植した。冬が来て地上部が枯れてしまったり、春にならないと芽が出ないものばかりと思っていたが、ヒメフウロなど、意外と芽を出した状態で冬越しする植物も少なくないと知る。気温も下がってきて、なかなかすべての庭をひとりで手入れするのはきびしいな、と感じ始めているけれど、雪が降る前までに、できるだけのことをしたいと思う。
 

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