ちいさな庭だより。2020年7月号。

[intro]
 
 長い梅雨がようやく明けた、と思ったら、もう月をまたいで8月になっていた。実は、カレンダーをめくることさえ忘れていた。遅ればせながら、7月の庭の記録と、7月上旬に参加した花苗の交換会のことを。
 
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]

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 とにもかくにも雨が続いた、という印象しかない7月だった。加えて夏の土用もあり、間日に少しでも…と思うも、やっぱり雨だったり、思うように時間がつくれなかったり、庭の作業は難航。そうこうしているうちに、一度はすっきりしたはずの庭が、どんどん草に覆われてゆく。
 特に困ったのが、やはり山芋の蔓である。雨が続くのを良いことに伸び放題。晴れ間になんとか畑に出て蔓を取る。今年はどうあれむかごを少しでも減らす作戦なので、できる限り蔓をせっせと刈るしかないのだが…。気温も上がり雨も降って、蔓は今が時ぞとばかりにいきいきと伸びてくる。まあ、いたちごっこである。

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 低気圧の影響なのか強風の日が多かったせいで、きゅうりはすっかり苗が弱ってしまい、今年は数本を収穫するのみとなった。一方でオクラは次々と花をつけ、少量ずつではあるが収穫できている。先月号で触れたとうもろこしは、やはり受粉がうまくいかなかった。それでもなんとか食べられる部分もあったので、とうもろこしごはんにして、父の仏前に供えた。
 日照時間が少ないので、トマトはあいかわらずなかなか赤くならない。ミニトマトの方はちいさいながら比較的熟すのが早く、母子二人でいただくには十分な収穫量となった。

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 そして、落花生である。どう育つのか、なんとなく知ってはいたものの、やはり育ててみないとわからないことばかり。こんな花が咲くとは!そして花が咲いたとなれば、中耕。これから落花生は自身の一部を土の中に潜らせて、そこに実をつけるので、周囲の土をやわらかくしておかなければならないのだ。残念ながらひとつだけ苗がうまく育たず、苗ごとの間隔が広くなっているので、そこにうまく潜ってくれれば…と雨の晴れ間に作業。
 この他、ブルーベリーやナス、ししとうなどを少々収穫。里芋は、植えた当初よりずいぶんと大きくなってきた。プランターのいちごたちが執拗なまでにランナーを伸ばしてきているので、いずれ株分けできれば、と思う。
 

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 5月に開催が予定されていた花苗の交換会が中止になり残念がっていたところ、7月上旬に小さな規模で開催することになった。花苗、種やブーケ…ぎりぎり天気も持ってくれて、さまざまな方々の庭から植物たちが集まり、またそれぞれに迎えられていった。こちらからは、バラ数種とハナミズキ(おまけつき・笑)、エルダー、ヤマグミなどを持ち出し、レモンマートル、セロリ、イタリアンパセリ、アメジストセージなどを迎えた。
 世の中的にあまり人に会うこともなく、何かと窮屈な思いをしていたところ、マスク越しながらも、庭づくりの相談や植物の話に文字通り花を咲かせ、つかの間ではあったけれど良い息抜きになった、という方も多かったのではないだろうか。何より、植物たちと、植物を愛でる人たちの邂逅が、終始おだやかな空気の中で行われたのが、とても心地よかった。この先の世の中の動向にもよるけれど、次回は秋に予定とのこと。

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