ちいさな庭だより、2019年9月号。
[intro]
秋の入り口は毎度のこととはいえ、台風に悩まされる。雨や風だけでなく、気温差が10℃以上になるフェーン現象も堪えた。こちらの物損的なものはゴーヤーの柵とバラ(ゴールド・バニー)の新しいシュートが折れた程度で済んだけれど、今期は甚大な被害に遭われた方々が多く、心が痛む。どうか一日も早く、安心して安全な中で、おだやかに暮らせる日々が戻りますように。
[畑のこと…よしもと農園の、今月のヒトコマ。]
前述の通り、こちらでも今月はそれなりに台風の影響があった。
「台風一過」という言葉にほっとする反面、後始末を思うと憂いのような空気も感じてしまう。台風から温帯低気圧に変わった後の、なまぬるい強風にあおられたピーマンや万願寺とうがらしたちの姿を見るに、よくも折れずに耐えてくれたね!とねぎらいたくなる。
このちいさな庭の畑コーナーは、車庫の壁やら何やらに囲まれている。そのせまい中を、強風がどちらからどんな風に吹いて行ったかが分かるような状態だった。
あちらこちらへ翻弄された苗を直してやった方がいいか、とも思ったけれど、雪の季節が来るまでそう長くもないし、収穫するのに別段困るわけでもないので、当面このままにしておくことにした。
そのピーマンと万願寺とうがらし、今月に入ってなんだかフィーバーである。特に万願寺とうがらしの方は、少しうっかり収穫し忘れると、びっくりするほど大きくなっている。ピーマンの方はあまり大きくはならず、しかし一部の苗は、実があざやかなオレンジ色になり、虫たちのごはんになっている。もしかしたらパプリカだったのだろうか。いかんせん植えた主がいないものだから、わからないことだらけ。もしこれを見ていたとしたら、黙ってただニヤリとしているのだろうな。
きゅうりはすっかり枯れ、同じ柵にからまりついている山芋は、葉は芋虫たちにすっかり食べられたものの、むかごをたわわにぶらさげている。夏の間に多少採ったせいか、一粒毎の大きさは例年よりは大きい気がする。とはいえ、全部採りきれるだろうか。なんとかしなければ。
この柵はそろそろ撤去して、その向こうで新たに葉をつけている夏椿を、もう少しのびのびとさせてあげたい、と思っている。
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ちいさな庭だより。on note。
富山シティエフエムさんの番組 [よしもとかよ 日々是好日] の中で、2018年度まで毎月最終週にお届けしていた企画「ちいさな庭だより。」の…
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