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月経カップという選択肢

令和になっても、日本のCMでナプキン以外のものをあまり観たことがない。だからナプキンとタンポン以外の選択肢は知らずに過ごしてきたけれども、相変わらず生理用品は高いし、夜用ナプキンは朝起きると漏れている。

それが当たり前だからもう何も思わなかった。諦めた気持ちのまま、何気なく海外ドラマやニュースサイトを見ていると、月経カップというものがある事を知った。

今回は、月経カップを使ってみてどのように生活や気持ちが変わったのかを書いた。

あくまで個人の感想であり、月経カップの使用方法や解説ではないので予めご了承ください。

月経カップとは

月経カップとは、シリコンで出来たカップを膣内に入れてることで経血を受け止める仕組みの生理用品である。
8〜12時間毎にカップ内の経血を捨て、洗浄や消毒など衛生管理を行うことで繰り返し使用する事が出来る。

主にヨーロッパ圏で流通していて、日本では通販から購入が出来る。(購入する際はよく調べた上で自分が信頼出来るブランドを選ぼう!)

生理用品にかかるお金


どうして月経カップに変えようかと思ったかと言えば、まず経済的なことを考えたからだ。

月経カップを知ったときに今まで、私はナプキンにどれだけお金を注ぎ込んでいたのだろうか?とふと考えた。

私がよく買う数枚入り一個は約300円で、12ヶ月買い続けると年間3600円もする。

それに加えて、経血が少ない時用と多い時用などのナプキンを買うと年間10800円程となる。

それを月経が終わるまで続けていくとなると……。

ただでさえ高いのに、日本では生理用品は嗜好品や娯楽施設と同じで税率10パーセントと負担が大きい。その事自体がおかしいと思うし、月経カップに変えたとはいえ、おりもの用ナプキンは使うので減税を訴えるキャンペーンに私も署名をしている。

そう、月経は生理現象だけれどもお金がかかるのだ。

女性として産まれただけで、大好きなNetflixやHuluが余裕で見れちゃう額を私は月々の生理現象に支払っている。

もう当たり前のことなんだけども、それだからこそ月経カップという選択肢を知ったときは嬉しかった。

それはお金だけの問題ではない。月経を含めたライフスタイル、その選択肢があること自体が嬉しかった。

月経カップによる暮らしの変化


朝起きた時にシーツを確認せず、汚れた服やシーツを手洗いして洗濯することもなく優雅に朝ごはんを食べる。

クローゼットから服を選ぶときには、 ナプキンのシルエットを気にせずにその日に着たい服を選ぶ。

出先のトイレで汚物入れがなかったり、溢れかえっているかを気にする事なく入る。

足を組んでしまった時にナプキンがずれて椅子を汚していないかとハラハラする事もなく、席を立つ。

湯船に浸かりたいときにそれが出来るし、ナプキンによって蒸れるストレスもない。

数え出すとキリが無いような些細な事だけども、こうした暮らしの変化があった。

月経カップによる気持ちの変化


月に一度、必ず来る月経を「耐える」ことしか知らなかったけれども、月経カップなどの生理用品を知ることによって、自分を楽にすることに繋がった。

月経カップを使い始めて、生理の過ごし方の選択肢を増やすことがいかに大切かを改めて感じている。

生理をまるで元から無いかのように軽快に動き回るCMには違和感を感じるけれど、生理があることを認めた上でその選択肢を探っていく方法が自分にはしっくりきたようだ。

これからも、生理を含めて色々なことを探っていきたい。