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古事記① 天地創造

昔々、この世は混沌としていました。

【プロローグ】

その頃、天界ではアメノミナカヌシを始めとすること別天津神(ことあまつかみ)の神々がこの世を統治すべく、7組の男女の神様を産み出しました。

その中でも特出した存在を放っていたのが男の神様イザナギと女の神様のイザナミです。

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【天地創造】

別天津神(ことあまつかみ)達はイザナギとイザナミにこの世を治める命を託しました。

天沼矛(あめのぬぼこ)という一本の長い鉾を渡され天界から2人で世界をかき混ぜました。コオロコオロ…

こうして天地創造され、やがて泡が集まりオノゴロジマという小さな小さな島が出来ました。イザナギとイザナミは島に降り立ち一本の大きな柱を立てました。

早速2人は神々が住む事が出来る場所を作るべく、島を生み出していきます。これは国生みと呼ばれております。

産み方は独特の流れで大きな柱を一周し、出会ってお互いの自己紹介をしたのちに行為に及びます。

イザナミ「私、成長してきて足りない部分があります」

イザナギ「私も成長してきて余っている部分があります」

イザナミ「私の足りない部分をあなたの余った部分で塞ぐ事で国を産んでいきましょう」

こうして国生みという名の天地創造が始まります。ただ最初は中々上手くいきません。儀式に習い、柱の周りを回って産もうとするのですが、泡のようなものが生まれたりと中々形になりません。

そこで2人は別天津神(ことあまつかみ)に助言をもらいにいきました。

別天津神「女の方からではなく、男の方から声かけなさい」

なんと神様からの最初の助言は男がリードをしなさいという事だったのです。

それから2人は儀式を再開し、男のイザナギから声かけ、国生みに成功します。始めに産まれた島は「淡路島」だったのです。

そうです。古事記は日本の成り立ちのお話。どうやってこの日本という島国が出来ていったのかという神話を通してストーリーの共有ができる物語。

僕は今でいう所の何故、竈門炭次郎が鬼殺隊に入り鬼と戦うようになったのかっていう話題で多くの人が語れるという事と似ていると感じております。現代の人がアニメや漫画というフィクションを通してコミュニケーションを測っているように、また昔々の人々も日本を舞台にした古事記というお話を作り、皆んなで語りあえるコンテンツとして流行ったのではないかと勝手に推測しております。

それから四国、九州、本州と8つの島を産んでいきます。これを総称してオオヤシマの国と呼ばれておりました。

続く…

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