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この世界、ループしてる!?

こんにちは、ザキです。

今日は、個人投資家について説明したいと思います。


チャートを一つの世界と考え、

お金を賭けた戦争をしていると考えてみましょう。

日々、一進一退の攻防を繰り広げ、

栄枯盛衰

ロング勢が勝っていたと思っても

いつの間にかショート勢が勝っている。

そんな値動きを繰り返しています。


まるで戦国時代、三国志の世界のようです。

この世界にあなたが転生したとします。

何とか勝ち続け、明日を生きていかなければなりません。

まずは、戦争に行ける準備をしなければいけません。

戦争跡地から、竹やりと兜を手に入れ

歩兵として、戦争に行けることが決まりました。


ここで武功を上げ、

伍長、兵長、将軍と、階級を上げ、

世界に自分の名前をとどろかせるのだ!

竹やりから、剣

兜から甲冑

足軽から騎兵

そうやって、のし上がるんだ。

俺の人生はここから始まるんだ!


初めての戦場は平地戦になった

歩兵の役割は本体の攻めるきっかけを作ることだ

目の前の敵を倒し

一筋の光を捉える

これこそが歩兵の本分で

なすべきことなのだ


戦力は五分

味方の掛け声とともに

脳内にアドレナリンが分泌される

うぉぉぉぉーーー!!!!!

やってやる、

俺にはできる、

俺は最強だ!!!


突撃ーーーーーー!!!!!



人間は時として自分の力以上を発揮できるときがある

竹やりという粗末な武器だったが、

相手の攻撃をかわしながら、

何度も攻撃を与えた

一人の歩兵として戦果は十分だったと思う。


相手を押している

士気も最好調だ

このまま押し切ってしまうのではないか

といらぬ心配をしそうなくらいだ

その時だった


肩にチクリと痛みが走った

見てみると血が流れていた。

矢だ。

ジンジンと痛みが広がり

冷や汗が止まらない

森から弓兵に狙われているのだ!

距離は!

人数は!

そう思って森を見た瞬間



空から黒い雨が降っていた

思った以上に弓兵がいるらしい。

この数は避けることができないだろう

周りの歩兵がグエッという

カエルのような鳴き声とともに倒れていく


周りの景色がゆっくりと流れる

まるで走馬灯を見ているようだ

矢が目の前まで


あ、

当たる

そう思っても

腕は動いてくれない


俺は死ぬんだ。

こんなところで、

何にもなれず死んでいくんだ

もし、やり直せたら


、、、


、、、


、、、、、、。




ドン



そんなところで突っ立ってるなよ!

危ないだろ、

アンタ、いらないなら、この兜は俺がもらうぜ


気付いたら、戦争跡地にいた。

あれだけいた弓兵もいない

どうなってる?


まだ生きている

実感がまるでない。

血が抜けていってしまったかのように体が寒い


わかることを少しずつ思い出してみる。

戦争に行き、なり上がってやると息巻いていた

持っているものは竹やりと兜

なぜそんなもので生き残れると思ったのか今では理解できない

きっと、戦争というものを知らなかったんだ

そして不安をかき消すように勝つことばかりを考えていた

前線に配置されて、

ただの盾として、消耗品として使われて死んだ

愚かな人間だったんだ。

こうなることは必然だった

自分がいかに、正常じゃないのか分かった


何の手違いかはわからないが

私はまだ生きている。

もう一度やり直せるんだ。

次こそ、次こそは上手く。


戦争跡地で装備を充実させる

入念に調べ、少しでもいいものを選んだ

破けてはいるが、鎖帷子と

木製の兜、鉄のやりをもち、

足軽として志願した。


そこで、ある変わった人と出会った

彼は、いくつもの戦場を経験し生き残っているという。

『武功を立てようと焦って先に逝ってしまう人を何人も見てきました

そうやって這い上がる人もいるが、私にはできない

私には、私にできることをやること、しかできないんですよ』

一度死んでいなければ、私はこの人を馬鹿にしただろう

わざわざ戦争に行って、武功も上げずに帰る、臆病者だと

しかし、今ならわかる

私は酔っぱらっていたのだ。

ありもしない理想の自分を勝手に作り上げ

出来もしない事をできると思い込んでいたんだ


この人はできる事とできない事がわかっている。

私なんかよりずっと立派だ。


今回も戦は平地だった。

周りを森に囲まれている。

将軍の掛け声とともに、皆が声を上げていたが、

今回はとても冷静にそれを聞いていた。


突撃ーーーーー!!!!


戦争が始まった、土煙とともにいくつかの歩兵小隊が進んでいく

彼はというと、常に味方に囲まれるように動き、

前線に意識的に立たないようにしているようだ

敵一人につき、必ず二人以上で対峙している

一人の人間としての能力は高くないが

それゆえの、戦略を持って行動しているのがわかった


前線からグエッというカエルのような悲鳴が聞こえてくる

森に弓兵が潜んでいるのだ

押していると思っていた戦況は、射程内に誘い込む罠だった

すぐさま、彼は歩きをとめ、後方に下がった。

その瞬間、両脇を騎兵が走り抜けた。

味方の本体が動き出したのだ。

弓兵討伐隊として騎兵が森に入っていく

ほどなくして逃げ場を無くした相手本体が

決死の覚悟で突撃を仕掛けてきた

森から出てきた数は、こちらの半分もない

この人たちは周りが見えていないのだろう

将軍の旗へまっすぐ向かってくる

こちらの弓兵に撃たれ

騎兵に蹂躙され

歩兵に止められ

あっけなく、勝利が決まった。


敗残兵処理をしながら、

少しの武器と金銭を得た

燃えるような興奮は無く

初めて戦場を乗り越えることができた

充実感に浸っていた


それから月日が流れた

その間、何度も戦争があったが

戦地は変われど、いつも私は私として戦った

戦況を変えるなどという事はできない、

しかしほんの少しの戦果をあげることができるという自信もある

私が一人の歩兵としてできることは、一人の歩兵を倒すことだ

そして、それは誇っていい事なんだと納得できた。


最初の戦というのは勝ち戦だったのだ。

戦力としてこちらが上、相手は奇策に走るしかなかった

しかしその中で、自分は捨て駒として死んだ。


戦争に死者はつきものだ。

誰の犠牲もなく勝つなんてことはできない

だからこそ、死んでも勝ちたいと思っていた人々は

実際に死んで、勝ちに貢献した


私は愛国心で戦争に行ったわけではなかった

戦争に勝ちたかったのではなく、

生き残って、のし上がりたかったのだ。

自分の目標が明確になった時

取るべき戦略も決まった。

だからこそ、わたしは勝てたのだ。


我は最強の弱兵なり!



おしまい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の個人投資家のイメージはこんな感じですね。

竹やりを持った足軽兵

だからこそ、勝ち馬に乗らなければいけないし、

自分が相場を動かせるなんて考えず、

早めに利食いをする。

弱者の論理で動かなければいけないのです。


私たちは、命令に従順になるように、小さい頃から教育を受けています。

なので固定観念として、我慢して頑張るのが偉いという風に思っています。

例えば、会社で業績が良い部署にばかり移動したがる人がいたらどうでしょうか。

その人自体は、すごい仕事ができるわけでもないのに、

部署の業績がいいので、常にボーナスを多くもらっています。

こういう人はふつう嫌われるでしょう。


しかし、弱者の論理で言えば、これが最適解なのです。

FXも、強い強いトレンドに後乗りして、少しとって終わり。

これが、技術が無くても、相場が無くても生き残っていく秘訣です。

しかし、ほとんどの人は、それではFXを攻略したことにならない

というような自分で自分に枷をはめるようなことをします。


もし、攻略を目指すとして、

相場を動かすほどあなたに資金はあるのでしょうか。

機関投資家と渡り合えるファンダ情報を持っているのでしょうか

ロービー活動をする仲間がいるのでしょうか。


まずは、自分が弱者であると、受け入れてからがスタートです。

弱者の中の最強を目指せばいいのです。

以上。

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