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充電体験談 まなみさんその3

・当時を振り返って
私には困ったとき、辛い時に相談できる大人がいなかった。
相談して分かってもらえる友だちや、先輩もいなかった(みんな経験も知識も無いって意味で)
「社会的に不登校は恥ずかしいこと、ダメ人間がなるもの」みたいなイメージが今よりももっとあった気がするし、私の両親はまさにそれやった。

・今の私
今の私には相談できる大人がいっぱいいる。
迷子になるくらい情報にもいっぱい触れることができる。
親だけが全てじゃない。親の価値観なんて当てにならない。世界は想像よりももっともっと広い。
「学歴なんてホンマにいる?」
「しんどい学校に無理して通う必要なんてないよ」って本気で思う。
勉強なんてしたければどこでもできる。友達だってどこでもできる。
私は高卒で、車の免許しか持ってない。
摂食障害を20年以上やってきたけど、それでも4人の子どものお母さんになることができた。
今はシングルマザーで、カフェをさせてもらってる。
もう一回言うけど、親だけが全てじゃない。
親や教師や周りの大人を、それぞれの立場を全部外して『ひとりの人間』として見てみた時に、気付くことって大きいと思うから是非やってみてほしい。
人が一人で持ってる世界なんてすごくちっぽけやけど、たくさんの人に出会えたら、その分どんどん世界は広がる。世界が広がるってことは自分の可能性も広がるってこと。
親も人間やから、間違うこともあるし、弱いとこもある。それはお互いさま。
お互い様ってお互いを尊重し合うことやと思う。
私は親から1人の人間として尊重してもらいたかった。
私は昨年の夏に、心の中で親と絶縁した。
その時やっと摂食障害と共に私の不登校生活が終わったんやと思う。

・終わりに

ソフィア堺のカフェで初めて会ったまなみさんはランチを作っていた。キッチンから出てきて、すごく素敵な笑顔で「通信制高校の先生?流しのがっこう?話聞きたいです!」って言ってくれた。

カフェでこんなことがしたいって目を輝かせて話す姿が自分とダブって見えた。僕も今充電中で苦しんでる人を経験者としてサポートできたらと思って動き始めたが、実は自分が充電中に負った傷を癒すためだったんだって気付いた。流しのがっこうの非常勤講師の方々の自己紹介文を読んで

「自分が学びたいこと、欲しい知識や経験をこの人たちがみんな持ってくれている。僕を癒すために集まってくれてたんだ」と。

ずっと人のためにと思って走ってきたが、自分のためにが人のためにとリンクしていることを知った。前まではアンパンマンが自分の顔をあげているのに似た感覚だったが、この活動はあげてもあげても減らない。むしろ分ければ分けるほどどんどん大きなパワーになる。

僕は大きな流しのがっこうに包み込まれていて、そこにたくさんの非常勤講師の方々が集まってくれて癒してくれる

そこにそれを求める生徒が全国からたくさん集まってきてくれる

自分の大好きな人やものに囲まれて、しかも大好きな人同士が繋がっていく様子も見届けられる

充電することが当たり前になり

充電するのが上手な人を育む

流しのがっこうは流しのかいしゃでもある

この辺はまたの機会に話そうかと

今回記事を書いてくれたまなみさん

本当にありがとうございました。

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