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氣づきの国語辞典「ラク」編

落→「並び生えた草の象形」と「流れる水の象

形」と「上から下へ向かう足と口の象形」

(「神霊が降ってくるのを祈る」の意味)から、

草・木の葉が「おちる」を意味する「落」という

漢字ができた。

楽→ 「どんぐりをつけた楽器」の象形から、「音

楽」を意味する「楽」という漢字ができた。

その後、転じて、「たのしい」の意味も表すよう

になった。※「楽」は「樂」の略字。

楽は鈴(白)と糸かざり(⺓)がついた、お祈り

の時に使われる道具の形がはじまりだともされ、

にぎやかな音で神様を楽しませることから、「音

楽」や、「たのしい」という気分を意味する。

巫女が舞う姿の象形から来ているともされる

ため、どちらとも神との関わりが深い漢字だと

考えられる。

建波邇安王(たけはにやすのみこ)(第八代の孝元

(こうげん)天皇の子)の反乱は、大和にいる天皇

の軍勢が少なくなる隙を狙って起こった。

建波邇安王の狙いは、北陸方面の将軍に任命され

ていた大毘古命(おおびこのみこと)(孝元天皇の

子)と一人の少女の出現によって阻止される。

建波邇安王の狙いも知らず、北陸に向けて軍勢を

進めていた大毘古命(おおびこのみこと)だった

が、山代の幣羅坂(へらさか)(京都奈良府県境付

近)で歌っていた少女の歌に耳を傾けたところ、

天皇の危機を知らせる内容であったため、反乱に

氣づき、急いで大和に引き返した。そして、反乱

軍討伐のために、改めて態勢を整えることになる。

建波邇安王軍は、山代の和訶羅河(わからかわ)

(木津川)で待ち構えていたが、建波邇安王は、

大毘古命軍に新たに加わった日子国夫玖命(ひこ

くにぶくのみこと)(和邇臣(わにのおみ)の祖)の

放った最初の矢で、あっけなく射落とされてしま

う。態勢を整えたことが功を奏したのだろう。

古事記では、歌で危険を知らせてくれる少女が、

王権にとって重要な役割を果たしている。

昔の歌の役割がまた興味深い。

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