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キンプリヲタが語る映画「弱虫ペダル」の衝撃と安堵と感謝と永瀬廉

「弱虫ペダル」が映画化される、キンプリ永瀬廉で──と報道があったのは2020年1月。

大音量大画面で、あの国宝級イケメンの永瀬廉くんが前髪パッツンの丸眼鏡アニメオタクを演じる…それだけでもう「なんというカオス」、原作ファンのみならず、キンプリヲタだって思ったはずだ。

なぜゆえに、この役…….なぜゆえに、このイケメンに少女漫画原作ヒロインの相手役の俺様キャラがオファーされずに、この役なのかと……!

1発目の映画は彼のキャラではないけれど、御曹司役だしまぁよし(誰)。

2発目の連ドラは「やっときたオレサマキャラだ!!だけどラブがないぜ…」という俺スカの明智くん。

3発目の主演単発ドラマは等身大の普通の男の子がフライトアテンダーになる話で主役、さらにちょっとラブあり!

じわじわとじわじわと…私たちの夢である「モテモテだけどクールでヒロインに一途なオレサマ男子高校生」役が近づいている気がする!……きっとすぐそこにその役は来ている──!!!

私たちはそう、信じていたのだから。


だから、弱虫ペダル映画化の発表された時、「主演映画おめでとう!」という嬉しい気持ちとともに「…ええ?!このキャラをどうしてれんれんがやらなきゃいけないの?」と困惑が入り乱れたこと、ヲタクにはヲタクの夢があるのだから本当許してほしい。

さらに、私たちが困惑したのはそれだけではない。この弱虫ペダルの実写は「(ドラマ版で)大けがをした俳優さんがいる」という事実だ。

その事故のことは弱虫ペダルをほぼ知らない私の耳にも届いており、気の毒にと思いながらも、自分には関係のない話だとも思っていた。それが突然、身内に関係のある話になった。青天の霹靂とはこのことである。

アニメにも舞台にもドラマにもなって、ドラマではとうとう大事故が起きたというのに、なにゆえにその映画版を永瀬廉がやらなければならないのだ、しかもなぜ引き受けたのだ本人&ジャニーズ事務所!と心の奥ではちょっと怒っていたことも許してほしい。だって、心配だったんですよ本当に。

でも、今ならちょっとわかるというか、そうだったんだろうなと思うのが、その心配の声は多方面から…そしてファンの声としても永瀬廉くんに届いていたんじゃないかということだ。関係者からも「何より怪我がこわい作品で、何より怪我をしちゃいけない作品」と何度も聞かされていただろう。

クランクインし、私たちは毎日「大丈夫なのか」「怪我してないのか」とハラハラしていたが、突如新型コロナの影が現れ(笑いごとじゃないけど笑)れんれんの心配どころか、自分や自分の家族の心配をしなくてはならなくなった。

そして、さらに映画が撮影されている数か月の間、永瀬廉くんはいつものようにひょうひょうとした表情でZIPの「MEDALRUSH」に出演し、週1のラジオにも歌番組にもバラエティのゲスト出演も雑誌にも登場していた。

何が言いたいかというと、

そこにはヲタクたちが知っている「いつもの永瀬廉」がいたのだ。

ちょっと軽くてちょっとS気があって、でもしっかりしていながら結構な天然ぶりで……。私たちの心配をよそに「いつも永瀬廉」がいつものとおりそこにいたので、私たちは映画撮影は順調でとくにそんなに山のない、アイドル活動と一緒にこなせる範囲の映画なのだとまんまと信じ込んでしまった。

怒涛の映画宣伝が終わり、8月14日映画公開と同時に、そのヲタクののんきな想像は木っ端みじんに打ち砕かれることになる。

初見の映画「弱虫ペダル」はただただ圧倒されっぱなしだった。

永瀬廉という人のこの映画に対する熱量。

想像を超えた運動量、想像をはるか上を行く精神力。

ストーリーを追うよりもとにかく永瀬廉という人にただただ圧倒されっぱなしで映画が終わってしまった。

私のようなキンプリヲタだけではないだろう、原作ファンやロードレースファンだって、映画「弱虫ペダル」があの熱量で作られた映画だとわかって見に行った人はほとんど…いや、一人もいなかったのではないだろうか。

なんだ、この映画は。

ド級の…ド級のスポ根青春映画じゃないか。

映画が封切られて、SNSや映画クチコミにつぎつぎに書き込まれる、キンプリヲタクではない人たちのレビュー。

原作とは違う、アニメとは違うという声も一定数あるけれど、あの熱量に感動した人たちの声があふれていた。この声全部が永瀬廉に届いてほしいと、キンプリヲタは本気で願っている。

──そして、れんれん。いえ、永瀬廉さま。

この過酷なロケを撮影していたあの期間、私たちにその想像を絶する努力と苦悩をみじんも見せることなく、ひょうひょうといつものKing&Princeの永瀬廉でいてくれて本当にありがとう。

辛く険しい細い道を歯を食いしばりながら一歩一歩進んでいたことを、私たちに見せることなく、心配を一切かけることなく完成させてくれて本当にありがとう。

怪我がなくてよかった。

ただただ怪我がなくてよかった。

キンプリヲタクである私は、映画を見るとあなたの映画へのあふれる熱い想いと、ファンに一切心配させない陰の努力を想い、何度見ても涙が出てくると思います。

多分映画のストーリーが入ってくるのは10回以上見た後(←おい)ですが、心配しないでください。映画館にも何度も足を運ぶし、この映画のメイキングを見ないで死ねないのでBlu-rayだって買います。買わせてください。


映画のスタッフの皆さま

永瀬廉を守ってくださって本当にありがとうございました。本当にありがとうございました。(母か)


そして弱虫ペダルの原作やアニメファンの皆様

よかったら、まだ弱虫ペダルの坂道くんをキープしていたステイホーム期間のKing&Princeのライブを少しだけ見てくださると、幸いです。そこには、あの過酷な役の最中である役者とは別の、永瀬廉がいます。彼の魅力はここにも詰まっています。

King&Princeには永瀬廉を含めて超ド級の努力家が6人いるんです。


そして、まだ映画館に見に行くか迷っているティアラの皆さん。

この時期、映画館に行くことをためらう気持ちわかります。どうしても行けないならばぜひBlu-ray、DVDを買って、われらのれんれんがこの映画にどれほどの愛情をそそいだのか見届けて、かいちゃんと同じく3回泣いてください。

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