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どちらが売れるかクイズ

これまで数十店舗の売場を作って来た私が、あなたの売場センスを図る問題を出題します。

それでは、早速ですが以下のドリンク売場はどちらが売れるかとその理由を考えてみてください。

どちらの売場が売れるか



正解:Bの売場
理由:各商品の訴求力が高まるから。

人の脳は整理されていない売場をみると、個別の商品には目が行かず全体を眺めるように見てしまいます。
他方、キレイに陳列された売場を見ると、人の目は個別の商品を順番に見るような動きをします。
そのため、前者の場合は飲み物を買いたいというお客様以外には商品を訴求できません。
また、飲み物を探しに来たお客様に対しても検索性が悪くストレスを与えてしまいます。
しかし、後者の場合は個別の商品がお客様の目に入るため、本来飲み物を買おうと思っていない方に対しても「ついで買い」を誘発できる可能性があります。

アイテム数が多ければ多いほど良いというのは誤解


しかし、頭では分かっていても初めて売場作りを任された方はAの売場を作ってしまいます。
それはなぜか・・・
ずばり!商品をカットするのが怖いのです!
「あの商品もたまに売れるしこの商品も常連のお客様が買っていくのを見るし・・・とりあえずまだ並べられるから全部いれておこう」
このように考えてしまいがちです。

その結果としてあまり売れない商品がごちゃごちゃと並ぶAの売場が完成します。
当然、お客様の目には「豊富な品ぞろえの売場」とは映らず、「売れ残り商品の寄せ集め」のように映ってしまいます。

「豊富な品ぞろえ」はあくまでアイテム数に見合った売り場面積を確保できではじめて可能なのです。

もし今回のアイテム数を維持する場合は、ドリンク売場自体を大きくする必要があります。
そしてその分他の売場は狭くする必要があります。

売場に見合ったアイテム数を心がけること。
そして、商品は導入すること以上にカットすることが重要です。


「アイテムカットをしてから新商品の導入をする」という順番が大事であり、「入れる場所がなくなったからアイテムをカットしよう」という順番になるとごちゃごちゃ売場が出来上がってしまいます。

Aの売場を作ってしまいがちな方は、まずはアイテムをカットし適正な面積を確保してお客様に商品を訴求することを心がけましょう。


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