春の雨は冷たく

春先の憂鬱に
身体が蝕まれている

君の責める声に
適当な相槌を打ちながら
僕は眠りについた

教えてくれよ
君の気持ちを
たぶん理解はできないけど

何をしても徒労感に
心が蝕まれている

僕はどうしようもなく
悲鳴のような溜め息を吐きながら
いつしか眠りについた

教えてあげようか
僕の気持ちを
たぶん理解してはくれないけど

今日の天気は雨
昨日まで、あんなに暖かかったのに
こんなに冷たい
今日は雨


春の陽気はいつしか陰り
分厚い雲が空を隠した

降り出した雨の音
耳障りな君の声をかき消して
僕はふいにホッとした

もう黙っておくれよ
僕の負けでいいから
君と口論する気はないんだ

落ちる窓の雫に
僕は何を重ねるのか

逃げ出してしまいたい僕
どこまでも君は追いかけて
僕は逃げることすら諦めた

もう許してくれよ
君の勝ちでいいから
僕は消えてしまいたいだけなんだ

明日の天気も雨
いつまで、こんなに寒いのか
どこまでも冷たい
明日は雨

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