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雑記+最近よく聴いているもの

ノイキャンヘッドホンを買った。コロナで電車の窓が開くようになってカナル型でも轟音にかき消されることが増えてきたし、もともと飴耳でイヤホンが滑り落ちやすく、3分おきにねじ込み直すのがいい加減ヤになったので。飴耳多数派の英語圏ならTipsの蓄積もあるかもとググってまわったけど、ほぼ「おとなしくover-earsにしとけ」という感じで悲しい。電車の人たちをよく見るともうだいぶ独立型イヤホンが普及してて、あえてゴツいほうに回帰するのはちょっと勇気がいる。

もちろん通勤用なんだけど、皿洗いなんかの単純作業のときにスピーカーより音楽に集中できるし、近所の工事の音やうるさい給湯器の駆動音(うちは室内にある)も消してくれるので、意外と家の中でも使っている。値段が値段なのでなるたけ元を取ってやろうという気持ちもあるかもしれない。買う時も延長保証の付け方で相当悩んだ。

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the winey bean project 『今からここから』

HOLIDAY RECORDSの紹介ツイートが目に止まり、ダイジェストを聴いてあまりに良いのでびっくりした。北海道、札幌ではなく十勝のぬかびら源泉郷が拠点で、なんでも主宰のシラサキトオル氏がそこの温泉宿のスタッフさんらしい。ホリレコの販売ページには他のメンバーの名前も載っているんだけど、クレジットを見る限り、音源の演奏はドラム以外ほぼシラサキ氏がやっている様子。

コード使いとか曲展開とか、ミルトン・ナシメント筆頭にミナス音楽からの影響がベースなのだけど、ガット・ギターの乾き具合といいシラサキ氏の歌声といい、どう聴いても温帯・高湿な場所の音楽という感じがしなくて、暑いような涼しいような不思議な感覚になる。十勝の自然がたっぷり歌いこまれているのに突然車で南国に行こうとしたりする(「アイランド」)歌詞も、その感じに拍車をかけている。

一曲一曲はシンプルな編成に思えるんだけど、クレジットに書いてある楽器、特に民族楽器系の種類がめちゃ多く、「星屑」に使われてる大正琴(ですよね?)なんかはそれと思えないくらい異国じみた響きをしていてすごい。トイピアノを重ねているのかしら。わからない…

ちなみに、よしむらひらく氏発起の会場支援コンピ『いちばん遅く、いちばん長い』の第一弾にも参加されている。

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the circus『PARK』

徳島拠点の5人組。なんだけど、録音場所が京都のhanamauiiと香川のレコードショップ&ライブハウスTOONICE、マスタリングがテニスコーツやゑでぃまぁこんでおなじみの西川文章氏と、西日本広域でがっつりバックアップが入っている。バンド名とアルバムタイトルの掛け合わせのようでどこか寂しげなジャケ写も良い。

かなり前、倉敷RED BOXで昼からやっていた長いイベントで見たことがあり、たくさんのバンドの中でサイケ〜ドリーム・ポップ的な音楽をやっていたのが彼らだけだったので強く印象に残っていた。音源も買った(3曲入りの『春』)。でも今作はその時の印象からもやや変わっていて、シティ・ポップとドリーム・ポップとインディー・ロックのどれでもあってどれでもないような、どの型枠にも依存していないような感じが良い。というかこんなにも曲そのものの良さで聴かせてくれるバンドだったのか、と驚いて、音源を買って以降あまり足跡を追っていなかったことを悔いました。インディーっぽいチャーミングさがありつつプログレ寄りの展開が入る「ゆれる」が特にお気に入り。

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短スパンで更新したいという気持ちを込めて2枚だけです。それにしても最寄り駅のブックファーストがつぶれてしまうのが本当につらい。マジで書店減ってるんですね。

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