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花園準決勝観戦の感想

こんにちは。

今日も楽しくラグビーの話をしていきましょう。

今日のテーマは1月5日に行われた全国高校ラグビー大会準決勝です^^

2試合とも非常にレベルの高い好ゲームでした!

早速振り返っていきましょう!

■ 東福岡vs東海大大阪仰星

春の選抜を圧倒的な攻撃力で制した東福岡と、その宿命のライバル仰星の一戦。

昨年はロスタイム18分の激闘の末引き分けのとんでもないゲームとなったのは記憶に新しいところ。

春の選抜はかなり差がつきましたが、7人制大会では仰星がリベンジ。

東福岡はグラウンド一杯に人を配置し、速く、長いパスで外のスペースにボールを運ぶ展開ラグビーを得意とします。

普通ならキックを蹴るようなポジションからでも積極的にボールを回し、高い個人能力で得点につなげる攻撃力は高校ではNO.1といっていいでしょう。

特に今年は高校日本代表を10人(!)揃え、戦力も充実しています。

この展開ラグビーを仰星はどう止めるのかが注目されました。

前半開始早々、東福岡はキックオフのボールを確保。そのまま展開してわずか25秒で先制に成功します。

その後も大外のスペースを攻略し、ペナルティを奪い、ラインアウトモールからトライと、あっという間に10-0とします。

この間仰星はタックルミスも目立ち、このまま一方的な展開になると思われましたが、仰星が修正します。

0分、5分と連続トライでたちまち0-10のビハインド。
「そこで選手たち自身でディフェンスを修正した。ゲームの中で何が起きているか、どうすべきか、決断してから実行するまでの速さがこのチームは際立っている」(湯浅監督)
出典:中日スポーツ

この記事にあるように、選手自身で修正しました。

具体的には、あまり前に出ず、外側にスライドしていく形に変更したように見えました。

防御時に前に出ないと、攻撃側には走るスペースが生じますので、防御側は下がりながらDFすることになり、前進を許してしまいます。

その代わり走力・タックル力に優れる仰星はタッチライン際に包囲網を形成。激しいタックルで東福岡にプレッシャーを与えます。

東福岡は前進はするのですが、球出しが遅れ、防御側のポジショニングが間に合ってしまいます。

結果、思うように前進できず、苦し紛れのキックが起点となり、2トライを奪われ逆転されてしまいました。

後半、風上に立った仰星がさらに勢いを増します。

キックで前進し、東福岡を自陣にくぎ付けにします。

そこから展開して陣地挽回を狙う東福岡ですが、折り返しの9シェイプ、10シェイプに位置するFWの選手に対して激しくプレッシャーをかけ、前進を許しません。

圧力を受け、素早い展開を封じられた東福岡。仰星のポジショニングが間に合ってしまうためペナルティもなかなか誘えません。

随所に好プレーは見せましたが、反撃の糸口は見つけられず、仰星の完勝となりました。

個人的には東福岡有利と見ていましたが、予想を覆し、仰星が春の雪辱を晴らして決勝進出。

この勢いでそのまま優勝となるでしょうか!?

■ 国学院栃木vs桐蔭学園

大会3連覇を狙う桐蔭学園に、国学院栃木が挑むという図式にみえたこの試合。

桐蔭学園が勝ちあがると予想した方が多かったのではないでしょうか?

しかしこの試合、国栃が素晴らしいDFをみせます。

国栃のDFは素早く前に出る形。

特に9シェイプの先頭の選手に対してプレッシャーをかけることでダブルタックルを次々と成功させていきます。

また、BKへの展開に対しては、外側の選手が前に出る「アンブレラディフェンス」により、相手を内側に走らせ、そこで仕留めます。

桐蔭も空いた外側のスペースに素早くボールを展開しますが、国栃は素早くスライドしてターンオーバーに成功するなど、桐蔭自慢の攻撃が封じられていきます。

10番伊藤選手のキックパスなどもあり、国栃優勢で前半が進みますが、桐蔭も反撃に出ます。

展開で崩せないとみると、前半終了間際からハイパントを次々と上げていきます。

これが功を奏して、前半終了間際にトライ。反撃の糸口を見つけます。

また、攻撃のラインを深くとるように調整。前に出るDFに対し攻撃するスペースを作ろうとします。

これにより後半開始早々にペナルティを獲得することに成功しますが、PGは失敗。

これがかなり痛かったか。対する国栃は前半からPGをしっかり決めて得点差をつけることに成功しました。

焦る桐蔭。深いラインで展開しますが、国栃のDFもすぐに対応。深いラインはボールを下げるため、見た目ほど前進ができません。

桐蔭のエース。矢崎選手も徹底マークにあい、局面を打開するには至りませんでした。

結果、国栃の完勝。高校日本代表候補が0人のチームでしたが、素晴らしい組織DFで桐蔭の攻撃を封じ込めました。

決勝は国学院栃木vs東海大大阪仰星となりました。

共に素晴らしい戦いで勝ち進んでおり、勢いは五分とみます。

国栃が準決勝でみせたDFが再現できればかなりいい勝負になるのではないでしょうか?

本日の決勝が楽しみです!

最後まで読んでいただきありがとうございます

それではまた次回(^o^)




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