太陽フレアによる磁気嵐の話をきっかけに地磁気の逆転について考えた話
先週末くらいから話題の太陽フレアに伴う磁気嵐の話が話題ですよね。
ニュースの多くは「低緯度オーロラ」が出現しているということで
大規模な「太陽フレア」が72時間で7回発生したのは観測史上初めてだということだそうなんです。
概要としては、今月8日から10日午後4時ごろまでに「太陽フレア(太陽表面での爆発現象)」の最大クラスに分類される巨大な爆発が6回にわたって発生し、11日午前10時半ごろには、これまでで最も規模の大きい新たな太陽フレアが確認されたそうです。
太陽フレアによって、陽子などの粒子が大量に放出されて、地球の磁場が乱れる「磁気嵐」が発生していて、日本でも北海道や石川県などでもオーロラ現象が確認されているということなんです。
オーロラが見えるくらいの話であれば、デメリットはなさそうですが、今回の影響で、アメリカの海洋大気庁は11日に、電力系統やGPSなどで異常が報告されたと発表していますし、イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業「スペースX」では、衛星インターネットに支障が出たという話です。
ちょっと今回の「太陽フレア」はこれまでとは違うことも大きな話題の一つでしょう。
まだ「災害」と言える影響ではないかもしれませんが、GPSや無線通信などの地球規模の重要なインフラに、太陽などの天体の現象が影響する「宇宙天気災害」ということもいろいろ考えさせられた出来事でした。
さて、太陽フレアのよる磁気嵐は、地球の磁気圏に一時的な影響を与えますが、地球自体の磁場も、実は大きく変動することがあるんですよね。これは一時的なことではなく、大きな影響があるかもしれません。
地球の磁場がここ数十年で急速に弱まっていることをいくつかの研究機関で確認しているそうで、これは数十万年に一度の地磁気逆転へとつながる可能性があると警告しています。
地磁気逆転?!
みなさん地磁気って知ってますよね。
地球自体が巨大な磁石のようになってるんですよね。
方位磁石という道具がその性質を利用して東西南北を示しますよね。
その地磁気。いつか逆転する可能性があるんです。
つまりNがSにSがNに?!
国立研究開発法人科学技術振興機構のこんな記事があります。
磁極の逆転はポールシフトとも言われます。
地球の長い歴史から見ると、磁極の逆転は比較的一定の周期で起きており、上記記事によると、直近に起こった約77万年前の地磁気の逆転では、約2万年にわたり地磁気が不安定な期間が続いたそうです。
千葉県市原市の地層の分析でそれらがわかったそうです。
磁極の逆転が起こると、地球上の生命に多大な影響を与える可能性があります。磁場が弱まると、太陽風や宇宙線などの放射線がより多く地球表面に到達し、これによってナビゲーションシステムの混乱や生物への影響が生じる可能性があります。
逆転の過程で、磁場が弱まるということなんですよね。
まだ明確な研究結果が出ていないようですが以下のような影響が考えられるそうです。
放射線の増加:地磁気は太陽風や宇宙線など、宇宙からの放射性粒子から地球を保護する役割を果たしています。磁場が弱まると、これらの粒子が地球の大気圏により多く到達するため、放射線レベルが上昇し、生物にとっての健康リスクが増加する可能性があります。
通信障害:地球の磁場は無線信号の伝播にも影響を与えます。磁場が弱まると、衛星通信やGPSシステムなど、磁気を利用する技術が正常に機能しなくなる可能性があります。
動物の移動や行動の変化:一部の動物は地磁気を利用して移動や方向を定めているといわれます。地磁気が逆転することでこれらの動物のナビゲーションに混乱をきたし、生態系に影響を与える可能性があります。
地球の気候変動:一部の科学者は、地磁気の強さと地球の気候との間に関連があると考えています。磁場の弱まりが気候変動に影響を与えるかどうかはまだ明確ではありませんが、潜在的な影響が懸念されています。
太陽の影響だけではなく、地球の磁場の逆転は地球自身の活動による影響が私たちの生活にも大きな影響を与えそうです。
今回の太陽フレアの話だけではないですが、地球や宇宙の大きな力で、思わぬ影響を受けることはまだまだありそうですね。
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