「MONSTER Exhibition」というアートコンペで作品を展示することになりまして①
どうもKiyotoです。沖縄は梅雨明けしたみたいですが、蒸し暑い日々が続いています。カラッと晴れてほしいな〜って思うような天気です。
さて、実はこの度、僕は「Monster Exhibition 2019」というアートコンペに挑戦し、ありがたいことに東京にてアート作品を出展させていただくことになりました。そのことについて、これから何回かに分けて書いていきます。
まず今回は、なぜこのアートコンペに挑戦したのか、またどのような考えを持って取り組んだのかなどについて書きます。
「Monster Exhibition 2019」って何?
まず初めに、そもそもこのアートコンペって何?ってことを説明します。
Monster Exhibitionとは、”Kaiju”(Monster)をテーマとしたアートコンペで、”Kaiju”(Monster)そのものの解釈は参加するアーティストに委ねられており、作品のジャンルも問わないものとなっています。
要するに、”Kaiju”(Monster)というテーマに対してアーティスト自らが何かしらの定義を作り、それに従ってあなたの好きな形で作品を制作してください、という開かれたアートコンペと言えます。
より詳しい内容は、下記のリンクよりご参照ください。
そして今回は、僕1人で作品を制作したのではなく、ある友達とアートユニット「uki」というものを結成し、2人で挑戦しました。
アートユニット「uki」って?
僕が今回アートユニットを組んだ相方は、卯月(うづき)という友達です。実は彼とは、今年の3月に沖縄で行われた演劇「三月の5日間」で同じチームとして企画・運営等を行ったことがあります。この時、僕は空間デザインとして、舞台およびステージの演出、客席の配置計画などを担当させていただきました。
このことについては、過去にnoteにまとめているので興味がある方は下記のリンクからどうぞ。
そんな彼とは、演劇で関わる前から色んな話をしていました。お互いの大学の専門分野の話、映画の話、小説の話、アートの話などなど。。
そしてある時、お互いに制作意欲とアートへの思いが高まっていることを感じるようになりました。ちょうど同じ頃、今回挑戦した「Monster Exhibition 2019」というアートコンペをウェブサイトで見かけました。
そして、今回のアートコンペへの挑戦を機にアートユニットとして「uki」を結成しました。
ちなみに、「uki」はウヅキの「u」とキヨトの「ki」を合わせたものです。
2人ともアートコンペに参加するのは初めてで、かつユニットを組むのも初めてだったので、全てがはじめてずくしの中で制作活動が始まりました。
ちょうど最近僕らのホームページも完成したので、もし良かったら覗いてみてください。より一層、僕たち「uki」のことがよく分かると思います。
僕のアーティストステートメント
「Monster Exhibition 2019」は、
・どんなことをやろうと思っているか
・今までどんなことをしてきたのか
などをまとめた企画書を提出し、その中から出展者を選出する形でアーティストが選ばれます。
企画書にはいくつか提出しなければならない項目があり、その中の1つに「アーティストステートメント」というものがありました。
アーティストステートメントとは、簡単に言うと「あなたは一体何者なのか」という自己紹介を書くものです。
僕は「どんなことを考え、どんなエネルギーを持っているのか」ということに重点をおきました。
実際に僕が書いた「アーティストステートメント」がこちらです。
「異なるスケールもしくは領域を横断しようとする時、そこに衝突が生まれることがある。この衝突こそがアートを通して世の中に何かを訴えかけようとするエネルギーになると思っている。
自分が持つ多面性を俯瞰して見ることであらゆる対話を生み出し、それに向き合い続けることを僕はアートとしている。そして『リアリティーへの終わりのない追求』こそ、アートの真髄だと思っている。」
こんな感じです。改めて見るとちょっと恥ずかしいですね。笑
これについて説明します。
僕にとって今回は初めてのアート作品の制作活動であり、正直アートについて分からないことがたくさんありました。
その中で僕は、
「自分が持つ多面性を俯瞰して見ることであらゆる対話を生み出し、
それに向き合い続けること」
をアートと定義しました。
アートには、様々な思想や手法を持ち込んだり、誰もが関わることができる許容力があると思います。もちろんアートには歴史もあるので、それを知ることでより深くアートに触れることもできます。
僕はアートに向き合うことを考えた時、「対話」というものに着目しました。これは僕が何かをやる時にいつも行うことであり、それによって自分の理解度を高め、その行為の精度をあげるためにやってきたことです。
「対話」の対象は様々ですが、自分自身も含めて多くのパターンを行ってきました。
また、「対話」に着目してアートに向き合う時のキーワードとして「異なるスケールもしくは領域の横断と衝突」をあげました。
「異なるスケール」とは、単純に物の大きさの違いであったり、視座の違いなどを指しています。また「異なる領域」とは、分野や立ち位置の違いを指しています。
これらを「横断」しようとした時に生まれる「衝動」こそがアートを取り組むエネルギーとなるのではないかと思っています。
ここでの「横断」とは、スケールや領域が違うところから別の何かを見ようとすることで、それによって引き起こる「衝動」には「興味」「違和感」「疑問」「怒り」などの様々な形があると思います。僕は、そのどれもがアートとして向き合える可能性があるエネルギーに成り得るものだと思っています。
これらのキーワードはアート活動を行う上でとても重要で、僕の考えていることの個性が見える箇所だと感じています。また、ただ個性を出すのではなく、それがいかにリアルな世界と接続しており、そこに向かって追求することができているかが、作品の質を決める上で重要だと考えています。
このような考えの元、僕はアーティストステートメントを書き上げました。
今回アーティストステートメントに書いたことは、アートに向き合う時だけに限らず、何かについてもしくは何かと「対話」を行う際にいつも意識していることです。自分の中で何回もリフレクションを行っている僕にとって、とても重要な要素となっています。
次回予告
今回は、「Monster Exhibition 2019」というアートコンペに参加した経緯とユニット結成、また僕のアーティストステートメントについて書きました。
次回は、ユニットとしてどのように思考を重ね、作品を制作していったのかという辺りについて書きたいと思います。
コメント・意見など、お待ちしております。
それでは。
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