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縄文時代の食生活を紹介、意外なお菓子も作っていた

縄文時代は狩猟を行い食事をするイメージがあるが、具体的にどのような食生活だったでしょうか。

結論として、縄文時代は狩猟や採取を行い、自然から獲れる食物は何でも食べていました。

食べてた食料、食べ方、狩猟方法などを紹介していきます。

縄文時代に食べていたもの

縄文人は、自然から獲れる食物を何でも食べていました。

主に以下のような食物です。
・肉類
イノシシ、シカ、タヌキ、アナグマ、ウサギなど
・魚類
サケ、マダイ、フナ、コイなど
・貝類
アサリ、ハマグリ、マガイなど
・木の実類
ドングリ、栗、シイなど

木の実には炭水化物があり、肉や魚にはタンパク質があるなど、栄養はしっかり取れていました。

比較的甘みが足りないが、アケビやヤマブドウなどの果実類、ハチミツなどを食べていたと考えられます。

意外なのが、栗をクッキーにして作っていたことです。

栗を粉末状に潰し、それにハチミツや山芋などで固めたものです。

様々な食物を食べ、料理の幅も広かったと考えられます。

土器による食生活の変化

縄文時代に登場した土器により、食生活が大きく変化しました。

お湯で煮込んだり、蒸すなどの調理方法ができるようになり、肉の固い部位を柔らかくでき、植物を煮込んで食べれたりします。

ドングリやトチは、熱をしっかり加えることで、デンプン質を摂取できるようになります。

複数の食材と塩などの調味料を組み合わせてシチュー類も作れるなど、土器1つでこれほど食生活が変化しました。

旧石器時代からの変化

縄文時代より前の旧石器時代では、ナウマンゾウやヘラジカなどの大型動物を主に狩猟していました。

平均気温が上昇し、環境が変化したことでナウマンゾウなどは絶滅しました。

その代わり、中型・小型動物などを獲る時代に変化し、植物や木の実も豊かになります。

旧石器時代では槍を使い獲っていたが、縄文時代では新たに弓矢が登場します。

環境が変化したことで、旧石器時代とは食生活が大きく変化しました。

狩猟方法

狩猟方法には、弓矢や落とし穴があります。

獲物は、素早い小型・中型動物なので、槍やナイフで狩るのは難しいと言えます。

弓矢で、見つからないうちに矢で打つのが効率的です。

矢の先端は金属が一般的だが、この時代は石です。

トリカブトという植物があり、そこから取り出した毒を塗って打つという手段もありました。

落とし穴は、穴の底に尖らした木を設置し、刺さって身動きが取れないようにする方法があります。

旧石器時代では槍が主流でしたが、環境が変化しても上手く適用させています。

食料の保存

鮮度の高いうちに食べると思いますが、保存する手段も持ち合わせていました。

かごに入れたり、地面に穴をあけて保存するなどです。

地下水があるところに穴を掘り、そこに木の実を入れて水に漬けて保存する手段もあります。

アクを少しでも除去したり、虫を駆除するためでしょう。

干し魚、干し肉、燻製などの保存食として倉庫に保存もします。

その日に全て食べるのではなく、保存して計画的に食べるという考えがありました。

ナイフの素材

食材を切るナイフは、黒曜石やヒスイなどの石を使っていました。

主に黒曜石が重宝され、マグマが地上に噴出され、急速に冷え固まってできたのが火山岩の一種です。

黒光りな見た目で、砕いたり磨いたりして使うと鋭いのが特徴です。

料理以外にも、矢や槍の先端につけて利用していました。

まとめ

・縄文時代では、自然から獲れる食物を何でも食べていた

・土器の登場により、お湯で煮込んだり、蒸すなどの調理方法ができるようになった

・弓矢や落とし穴などで狩猟をしていた

・穴を掘って木の実を入れる、燻製など保存食として加工する技術があった

・ナイフは主に黒曜石が使われていた


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