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【初心者向け】縄文時代を簡潔に紹介

縄文時代について詳しくなく、簡潔に知りたい人はいませんか?

縄文時代は、紀元前13000年頃から紀元前4世紀あたりの時代です。

この記事では、生活、食事、土器である3つの大事な要素を簡潔に紹介し、縄文時代の世界を紹介します。

縄文時代の生活

人々は一か所に住処を作り、協力しながら生活していました。

竪穴住居という、70cmほどの穴を掘り、柱を立てて屋根を設置して作られた家に住んでいました。

集落という、人が集まった場所が各地で作られて生活していた。

縄文時代は、複数の集落間にネットワークが存在し、協力しながら生きていくことが重要と言えます。

集落で人口が増え、1つの集落で全ての作業をするよりも、物々交換によって補完するほうが効率が良いです。

情報交換や、異なる集落同士の男女が婚姻することにより、関係性を持つなどの考えもありました。

使われていた道具は、石斧、石槍、弓矢、ナイフ、すり石など、ほとんどが石や木で作られたものです。

石を打ち砕いて作った道具を打製石器、磨いて作られた道具を磨製石器といいます。

後から磨製石器が誕生し、磨くことでより鋭利になり性能が上がります。

墓も存在し、様々な種類の墓がありました。

代表的なのは、土坑墓という、地面を掘ってそのままの遺体を入れて埋めるタイプの墓です。

特殊なところがあり、遺体の手足を折り曲げ、縮こまるような状態で埋葬されるケースです。

安らかに眠れるなどの、何かしらの意味があったのでしょう。

産まれてすぐ亡くなった子供は、土器の中に入れて埋葬する方法も確認されています。

もう一度生まれてくるように、祈願する意味があると言われてます。

土器は母胎を表現し、母胎の中に子供を戻してもう一度生まれてくるようにと表現していると思われます。

骨にして土器に入れる手段は、土器棺墓と呼ばれています。

精神的な行いをする文化も存在しました。

ボディペイントをしたり、貝や宝石で作ったアクセサリーを身につける人もいました。

イノシシや鷲などの、動物の素材を使った装身具を身につける風習があり、動物たちの力を得たいという気持ちを表現していると思われます。

動物の装身具は、狩猟などの力仕事をする男性がしていました。

逆に女性は、貝を素材としたアクセサリーが多かったです。

縄文時代の人たちは、お互い協力しながら生活していました。

縄文時代の食事

縄文時代では、自然から獲得できる食べ物は何でも食べていました。

木の実は栗やドングリ、肉は鹿やイノシシ、魚はスズキやサケがあります。

環境や地域により、食べる物が違っていました。

縄文時代の人は、炭水化物やタンパク質は十分摂れており、甘みが足りてない状況でした。

ヤマブドウやハチミツなどで甘みを摂取していたと言われています。

食材は様々な方法で保存されたり、加工されていました。

果実類は、穴を掘って作った貯蔵穴に入れて保存したり、カゴに入れ住宅に置いたりします。

鹿や魚などの肉類は、干したり、燻製にして保存食にしていました。

高床式倉庫に保管する方法もあります。

その日に食べるのではなく、保存するという計画的な考えがありました。

縄文土器について

縄文土器は、縄文時代を象徴する重要な道具です。

縄文時代の始まりは、縄文土器の登場が起源であるので非常に大切な要素と言えます。

土器とは粘土で作られた器です。

縄文土器の由来は、縄を転がしてつけられた模様を縄文と呼び、縄文がつけられた土器なので縄文土器と呼ばれました。

ただ、場所によって土器の見た目は変わるので、縄文がついてない土器でも、縄文時代なら縄文土器と言われます。

土器の画期的なところは、煮沸としての利用でした。

縄文以前は植物の繊維で編んだ器でしたが、土器は耐火性、耐水性が高いので長時間の煮炊きができるようになりました。

肉の固い部位や植物繊維などを煮込ませて食べれるようになり、熱を加えて有害な物質を除去することも可能になります。

スープ類が作れ、様々な食材を組み合わせることができて料理の幅も広がった。

染料や接着剤などに使われる漆を作る場合にも、土器を加熱して作られます。

植物繊維を柔らかくし、糸や縄として利用する場合もあります。

このように、土器の登場で様々なことができるようになりました。

旧石器時代について

縄文時代より前に、旧石器時代という時代がありました。

平均気温が低下していた氷期であり、その影響で海面が低下しており、日本と大陸が陸続きになっていたときです。

通常は海が蒸発して雲になり、蒸発した分海面が低下し、それが雨や雪で地面に水として落ち再び海に戻り上昇します。

氷期では地面に落ちた水が固まり、海に戻らないので海面が低下するという原理です。

北からはマンモス、南側からはナウマンゾウやオオツノジカなどの動物が日本に渡り、人間は食料である動物を追って日本列島に来たのが始まりです。

北海道は完全に陸続き、九州北部も大陸と近い距離であり、瀬戸内海は完全に陸でした。

縄文時代には気温が安定し、海面が上昇して今の日本列島ができました。

旧石器時代の暮らしは、一か所に留まらず、食料を求めて移動しながら暮らしていたと言われています。

縄文時代になると温暖化になり、様々な食料が獲得できるようになったので、一か所に留まる生活に変わりました。

縄文時代以前にも、日本で人が暮らしていた時代がありました。

まとめ

・縄文時代は、紀元前13000年頃から紀元前4世紀あたりの時代である

・集落という人が集まった場所が作られ生活していた

・集落同士のネットワークが存在し、お互い協力し合っていた

・道具の素材は石がほとんどで、石を打ち砕いて作った道具を打製石器、磨いて作られた道具を磨製石器と言う

・土坑墓という、地面を掘り遺体を入れて埋めるタイプの墓が存在した

・ボディペイントをしたり、動物の素材を使った装身具を身につける風習などの精神的な文化があった

・自然から獲得できる食べ物は何でも食べていた

・鹿や魚などの肉類は、干したり、燻製にして保存食にする手段をもっていた

・縄文土器の登場で縄文時代が始まった

・土器は耐火性、耐水性が高いので、長時間の煮炊きで生活が変化した

・土器で料理の幅が広がり、染料や接着剤などに使われる漆を作れるようになった


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