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対話力入門

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「地域で孤立する高齢者をなくす」ということ一つとっても、行政・福祉関係者だけではなんとかなりません。ひとり、一つの組織、一つの業界だけ解決することが難しいこと問題に圧倒されずに、…
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#組織開発

新しい可能性を共につくる「対話」①誰もが「よかれ」とがんばっている世の中で

この前、私の家の時計が壊れてしまいました。これには困ったのですが、近所の電気屋さんで、元どおりに直してもらうことができました。この困りごとには、「もとのすがた」という唯一の正しい答えがあります。専門家に任せたらなんとかなるというのは、本当にありがたいことです。 しかし、いまの社会が直面している諸問題には、決まった答えがないものがたくさんあります。たとえば、まちづくりでは、あるエリアを商業施設にするのか、公園にするのか。政策では、経済対策か、ウィルスの感染防止か。もはや専門家

あたらしい可能性を共につくる対話⑥「呼びかけ」をしよう

こちらは、対話ついてのシリーズ投稿です。対話的アプローチの中でも、ホールシステムアプローチの運用が前提とされていること、また、あくまで私の実践経験からのメモであることに留意してもらえると幸いです。 シリーズをまだご覧になっていない方は、そちらを先に読んで頂くと、この記事が役にたつかもしれません。 今回は「どのように、参加者を大切な話し合いの中へとお誘いしていけばいいか」について考えていきます。 なぜ今/なんのための話し合いなのか?そもそも大切な話し合いの場とは、みんなで

あたらしい可能性を共にをつくる「対話」⑦対話の質/共に責任を持つ

こちらは、対話ついてのシリーズ投稿です。対話的アプローチの中でも、ホールシステムアプローチの運用が前提とされていること、また、あくまで私の実践経験からのメモであることに留意してもらえると幸いです。 前回はその運用のコツについてお話をしています。今回はあらためて、その原理をもう少し詳しく見てみましょう。 そのいちばん下に気になる記載があります。 今回は、これについて話したいと思います。 ダイアログの質ダイアログの「質」の改善は、大切な考え方です。 私たちはついお話の「