小説『仮面の告白ノート 2 Kの場合』戦後の復興期、東大に二度落ちたKは、三度目に挑み、合格、4年後に、理学部物理学科を卒業、東大大学院理学研究科修士課程物理学専攻に進学、二年間で修了、博士課程への進学準備をしていた時、新設された東大中性子研究センターで、助手の募集があり、候補者が少なかったこともあり、採用され、Kには、懸念事項があり、自身の関心事は、理論物理であったため、違和感がなくはなく、それでも、二年間、実験装置の建設に携わるなど、無難にこなしていましたが、・・・

戦後の復興期、東大に二度落ちたKは、進路に迷い、それでも、三度目に挑み、合格、4年後に、理学部物理学科を卒業し、大学院理学研究科修士課程物理学専攻に進学、二年間で修了、博士課程への進学準備をしていた時、新設された東大中性子研究センターで、助手の募集があり、候補者が少なかったこともあり、採用されましたが、Kには、懸念事項があり、自身の関心事は、理論物理、それも「場の理論」であったため、実験中心の中性子研究センターには、違和感がなくはなく、それでも、二年間、実験装置の建設に携わるなど、無難にこなしていましたが、

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