NHKスペシャル「メルトダウン最新情報 前編 原発事故12年の新事実(危機の88時間のドラマ化)」(2023.3.18 22:00-22:55)の感想 新情報がひとつもなく看板に偽りあり

以下、NHKスペシャル「メルトダウン最新情報 前編 原発事故12年の新事実(  危機の88時間のドラマ化)」(2023.3.18 22:00-22:55)の感想。
・過去放映の部分的変更のリメイク版であり、深く失望。
・1000人の証言の割には内容がない。
・事故進展が遅く、全体の描き方が良くなく、非現実的。
・新情報がひとつもない(看板に偽りあり)。
・格納容器圧力について、間違ったドラマ会話と全体解説に失望(最終編集の段階で軽水炉安全研究者のチェツク不可欠)。
・重要な事実の把握ができていない、すなわち、2号機は、SR弁連続開で、減圧沸騰(原子炉で禁止事項の膜沸騰)により、燃料破損、消防車による注水以前に、炉心崩壊(静岡県HPに掲載されている静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会会合議事録における私の問題提起)。
・NHK取材班は何も分かっていない素人集団。
・NHKは世の中をなめるな !
会話と解説では、「1号機の格納容器圧力が、(絶対圧)600 kpaであり、設計の6倍」としていましたが、設計圧力は、ゲージ圧で4.2気圧(420 kpa、絶対圧520 kpa)、使用限界で8.4気圧(840 kpa、絶対圧940 kpa)であり、600 kpaは、設計圧を超えていますが、使用限界を超えておらず(東電編『福島第一原子力発電所 東北地方太平洋沖地震に伴う原子炉施設への影響について』(2011.9)の添付7-59参照)、6倍とは、絶対圧1気圧の6倍のことで、意味不明のドラマ会話と全体解説。

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