木原啓子さんへ 3 サンフランシスコは、大都市でなく、ダウンタウンだけならば、徒歩で、外周を約2時間で散歩でき、サンフランシスコの都市規模と機能からすれば、東京は、世界一異常なほど大きく、多様性に富み、聖から俗まで包み込む何でもありの寄せ鍋的都市です

はじめに

木原さんのNote欄の大きな表題写真に、目が留まり、見たことのないアングルに、興味深く拝見、世界には、同じような形状のビルや橋がありますが、写真が、ゴールデンゲートブリッジ(Golden Gate Bridge)と確信できたのは、背景の街の光景が、サンフランシスコであり、遠景であっても、特定できる根拠は、写真左端に、かすかに見える世界でひとつしかないピラミッドビル(正式名は、トランスアメリカ・ピラミッド、形状がピラミッド、20階建てくらいか。床面積を最大に利用するならば、立方体か長方体の形状が最良であり、先細りになるピラミッド形状にするのは、建築物のオリジナリティの優先・芸術作品)の存在でした。

ピラミッドビルと高層ビル街とチャイナタウンの位置関係

私は、米国出張の帰り(約40年間に約40回)、必ず、仕事(カリフォルニア大学とスタンフォード大学)と休養を兼ね、サンフランシスコで、のんびり過ごすようにしており、最初は、約40年前のことであり、サンフランシスコ国際空港から、何も知らなかったため、タクシーで、サンフランシスコのダウンタウンに向かい、約10分もすると、突然、目の前に、高層ビル群が見え、その約10分後、目的地のフィッシャーマンズワーフ(Fisherman's Wharf)近くのホテルに着き、すぐに、周辺を散歩し、当時、何も知らなかったため、フィッシャーマンズワーフから、向かって右手に見える赤色の大きくきれいな橋が、ゴールデンゲートブリッジと勘違いし(美しい光景からすれば、初心者は、そのように解釈してしまう)、観光地図を見て、それが、サンフランシスコ-オークランド・ベイブリッジであることに気づき、目の前の光景は、太平洋でなく、内海(サンフランシスコ湾)であり、向かって左手のはるかかなたに、脱獄不可能な刑務所のあるアルカトラス島が見えました。
サンフランシスコは、大きな都市ではなく、ダウンタウンだけならば、徒歩で、外周を約2時間で散歩でき、ゴールデンゲートブリッジまで往復すると約4時間もかかるため、徒歩では、無理でないにしても、疲れるため、何らかの交通手段にしなければならず、ゴールデンゲートブリッジは、太平洋と内海の境界に架かっている橋です。サンフランシスコの都市規模と機能からすれば、東京は、世界一異常に大きく、多様性に富み、聖から俗まで包む何でもありの寄せ鍋的都市です。
宿泊ホテルから、コロンブス通りを南東方向に、徒歩約10分で、ピラミッドビルに到着、そこから少し離れた東側区域が、高層ビルが多くある金融街、ピラミッドビルの一区画西の西側区域が、チャイナタウンであり、当時は、主道路から、何本もの細い道があり、バラック建てのドヤ街のような光景であったため、昔の歌に出てくる雰囲気と大きく異なり、深く失望し、注文した料理が、日本で食べる中華料理とまったく異なっていたため、戸惑い、日本の中華料理は、日本人の味覚に良く合うようにアレンジされていることに気づきました。
サンフランシスコでは、うまく、ケ-ブルカーを利用し、カリフォルニア大学に行く際には、当時のBART(Bay Area Rapid Transportの略。サンフランシスコ駅から、サンフランシスコ-オークランド・ベイブリッジの真下の海底トンネルにより、オークランドまで、最高時度130 kmの高速電車、料金は約2 $) の始発駅まで行き、約10分後、オークランドへ、そこからバスで、バークレーへ移動していましたが、その後、BARTが、空港から、直通で、バークレー(リッチモンド方面)まで延びているため、短時間で、到着でき、時間を有効に利用できるようになりました。約40年前に比べ、いまは、ピラミッドビル附近に、高層ビルが多く建ち、昔とは、異なった光景です。

結びに代えて

私のNote本欄のバックナンバーには、約40年前、サンフランシスコ市街地で撮影した写真がありますが、私の顔の表情が硬く、恥ずかしくなるような写真です。サンフランシスコで休養する際には、必ず、フィッシャーマンズワーフから出発し、最後は、ゴールデンゲートブリッジの手前で折り返すサンフランシスコ湾一周遊覧船に乗り、一時間ほど、気晴らしします。サンフランシスコ湾は、静かで、美しい内海です。


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