研究ノート Trovatoreさんの質問への回答 私は、原子力委員長代理の向坊隆さんの言葉(「オレは、何ひとつ決められない、すべてを決めているのは、電力事業者だ」)が気になり(1989年)、自身の経験や原子力界の出来事を調査・整理し、原子力政策のみならず、原子力規制においても、同様のメカニズムが働いていることに気づき、世界で初めて、原子力規制における規制側と被規制側の逆転現象について、学会論文誌原著論文(2007年、東大大学院総合文化研究科在籍時)で、図式化と論理化と体形化しました

2023年4月25日 11:14
Trovatoreさんからの質問

質問内容

ChatGPTに「regulatory captureはいつから言われ出したのでしょうか」という質問をしたら以下の回答がきましたが、「逆ピラミッド論」はスティグラーの説をさらに進化・発展させた別次元の概念なのでしょうか。

"Regulatory capture"(規制の捕捉)という用語は、アメリカ合衆国の経済学者ジョージ・スティグラーによって、1971年に初めて提唱されたとされています。スティグラーは、政府の規制機関が本来の規制目的を果たす代わりに、規制対象の産業や企業によって操作され、利益を図ろうとする現象を指摘しました。この用語は、その後、経済学や政治学、公共政策などの分野で広く使用され、規制機関が利益団体によって支配される現象を指し示す重要な概念として認識されるようになりました。

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