Trovatoreさんの質問「教授になれずに定年する人の中には教授よりも論文数や研究実績では圧倒的に上回っている人もいるそうですが、それはその組織に問題があるのか、それともその人物のほうに問題があるのでしょうか」への回答 偶然や運不運もあり、大切なことは、自身の考え方と価値観で、自己判断・自己責任の研究人生を送ったら良く、職位よりも、日本や世界における研究内容の位置づけを基に、自身の価値を自己評価したら良い

質問

2024年6月17日 00:56
Trovatoreさんからの質問
教授になれずに定年する人の中には教授よりも論文数や研究実績では圧倒的に上回っている人もいるそうですが、それはその組織に問題があるのか、それともその人物のほうに問題があるのでしょうか。

回答

大学では、企業や研究機関とは異なる人事管理がなされており、主な相違点は、
・専門別の講座制であるため、ひとつの講座内で、教授、准教授、専任講師、助教の人数が決まっており、
・勤務や出張などの管理は、性善説に則り、教員の自主的管理に委ねられている(人文社会系では、自宅研修や自宅準備の名目で、週の半分しか出勤していない例が多い)、
・大学閥があり、研究業績や人格よりも、優先され、
・現教授の専門や研究に対する考え方や価値観が近い准教授が、教授昇格の可能性が高く、
・特に、大学閥や考え方が異なれば、後任教授には、難しく、
など、偶然や運不運もあり、教授には、絶対的基準や価値があるわけではないため、自身の考え方と価値観で、自己判断・自己責任の研究人生を送ったら良く、職位よりも、日本や世界における研究内容の位置づけを基に、自身の価値を評価したら良いと思います。

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