マガジンのカバー画像

桜井淳現代論集 5 原発耐震安全論

104
原発の耐震の考え方や耐震解析法や耐震補強についての学術的記事や論文。1
世の中に原発の耐震にかかわる学術的信頼性のある記事や論文がないのでそのための対策。
¥300
運営しているクリエイター

#志賀原発

Trovatoreさんの質問「志賀原発1号機の基準地震動600ガルは解放基盤表面での地震動だそうですが、解放基盤表面から地下2階の床面までの地震動の伝達を計算し、それを地下2階床面に入力して建屋全体の揺れを計算したうえで耐震性を評価するという手順なのか。北陸電力広報担当者の発言の意図はそのようなものか、それとも建屋全体が600ガル以下で揺れているという意図だったのか」への回答 世の中の素人は、専門が耐震解析でない研究者・エンジニアでも、地震加速度の三次元的空間分布や実際の耐震解析・耐震補強の知識は、ない

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

能登地震のニュースの内容を分析すると、gal.の意味と定義の経緯、報じられる時の暗黙の定義、基準地震動の定義、原発の機器・配管ごとに影響を受ける地震振動周期が異なることなど、地震や耐震設計の基本的なことを知らない人が多く、解説や批判や問題提起をしているのは、原発耐震設計を理解できていない人たちばかり(お猿の電車のお猿さん症候群)、学術書『原子力耐震工学』(鹿島出版、2014)参照

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

私は、AERA dot.に掲載された古賀茂明さん(元官僚、反原発主義者)のエッセーを読み、何も理解できていない人だと感じ、古賀さんは、エッセー中で、志賀原発に触れており、耐震設計の考え方がまったく理解できていない素人だと感じ、その根拠をここに示しましたが、古賀さんが、学術書『原子力耐震工学』(鹿島出版、2014)を読めば、これまでの主張がすべてインチキであることに気づき、引退を決意するに違いない

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

原子力規制委員会による志賀原発の技術分析は、変圧器設置場所の震度と変圧器耐震設計条件のふたつの解釈ミス、技術力と規制能力なし

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

Trovatoreさんから、「元京都大学原子炉実験所の小出という元助手によると、志賀原発が運転中だったら今回の地震で大惨事になっていたとのことですが、桜井先生の見解はいかがでしょうか。福島原発事故前と後の安全基準それぞれでどうなっていたでしょうか」なるコメントあり 志賀原発は、柏崎刈羽原発の基準地震動と観測した地震加速度とサイトの自由解放面の地震加速度よりも楽な条件であり、以下、運転中であっても、柏崎刈羽原発よりも良い結果になっていたことを証明できる

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

Trovatoreさんから、「志賀原発敷地内の地震計で震度七相当の揺れが観測されたということなのでしょうか。あるいは原発最寄りの気象庁等の震度観測点の震度が七だったということなのでしょうか」なるコメントあり 原子炉建屋地下二階の床に設置された地震計の観測値が、330 gal.ならば、一階上がるごとに20 %増加、ですから、四階では、二倍の660 gal.になり、屋上では、四倍の1320 gal. になっていた

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

このつぶやきはマガジンを購入した人だけが読めます

Trovatoreさんから、「柏崎刈羽の変圧器火災では、桜井先生がテレビで解説されていましたが、このときは変圧器そのものではなくそれに繋がる配線部の不同沈下が原因でしたが、今回はどうだったのでしょうか」なるコメントあり 私が、3.11時、水戸市自宅で、震度六弱の経験では、自宅と周辺の損傷状況と比較し、志賀原発の変圧器配管損傷は、いくらCクラス設計でも、耐震性の低い設計になっていたことが読み取れ、そのような光景を国民がニュ―ス映像で観たならば、どう感じるか、残念

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます