僕が『重度アルコール依存症』を名乗るようにした理由

重度アルコール依存症の kiyopi です。

僕は最近になって『重度アルコール依存症』と名乗るようにしました。
その理由について説明したいと思います。


重度アルコール依存症者、飲酒量コントロール障害者、ソバーキュリアス

最近、飲酒量コントロール障害者やソバーキュリアス(敢えてお酒を口にしない生活をする人達)も含め、しきりに「断酒、断酒」とSNS等で配信したり、回復のために良いことや自分の取り組んでいる行動などを配信するのを目にするようになりました。

ですが飲酒量コントロール障害者と重度アルコール依存症者では、アルコール依存症になった経緯も理由も問題も違います。
ですが、重度アルコール依存症で苦しんでいる人たちがそのような人達の言葉に影響を受け過ぎたりアドバイスされたりしても、結果抜け出せずに余計に苦しんでいく人達も増えてきているように思います。
そんな中、離脱症状や酒害を知らないソバーキュリアスの人達も「断酒」と声を上げるようになり、ますます重度アルコール依存症者が自分の本当の問題に気付けないまま惑わされているようにも思います。

飲酒量コントロール障害者やソバーキュリアスの人達を悪く言ったり、配信するなと思っている訳ではありません。

重度アルコール依存症者、飲酒量コントロール障害者、ソバーキュリアスでは、そこに至った経緯も理由も、表面的な問題も内面的な心の問題も、それぞれ全く違います。
断酒に至る経緯も方法も全く違えば、断酒継続のための方法や考え方もそれぞれ全く違います。
どの人の意見や考え方が自分に合うのかですら全く違います。
重度アルコール依存症者には重度アルコール依存症者にしか分からない事や理解できないことがあります。
飲酒量コントロール障害者には飲酒量コントロール障害者だからこそ、ソバーキュリアスの人にはソバーキュリアスの人だからこそ、同じ人にしか通用しない方法や考え方があります。
それを知ってほしいです。

どの人の意見や考え方を参考にするのかは自分です。

『誰々の意見を聞いてみたけど断酒出来ないから、その人の言っている事は違う』のではなく、自分には合っていないのです。

だからこそ、自分と同じ障害の人を見極めて参考にしていってほしいと思います。

僕は重度アルコール依存症の人にこそ読んでほしいと思って発信しています

僕は重度アルコール依存症で苦しんできたので、重度アルコール依存症者に向けて発信しています。

人は病気になったり苦しかったり辛かったりすると、直ぐに治したかったり、とにかく早くそこから抜け出したくて方法や情報を探すと思います。
そして、簡単な方法にこそ飛びつきます。
薬、サプリ、健康法・・・色々ありますが、全ては『行動すれば済む事』ですからすぐに出来て考えなくてもいいので簡単です。
ですが、重度アルコール依存症は精神疾患です。
行動では、一時的にはまぎれても、回復には向かえません。
だから、僕は重度アルコール依存症を名乗るようにしました。

重度アルコール依存症で苦しんでいる人にこそ読んでほしいと願っています。

今回は以上です。
参考にして頂けたら幸いです。

あなたの断酒が楽になりますように。
ご家族様の消えない苦しみが少しでも軽くなりますように。

最後まで読んで頂き有難うございます。

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