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いま私に足りていないのは圧倒的に熱量だ

noteを書き続け、24記事目に入った。

クオリティーはさておき、なんとか続いている。

私は本を出版する。

 他の記事は私の今までの経験を記しているが、
その場しのぎなので文字数も少なくあっという間に読める。

 あっという間に読めるのだが、熱量が足りない。だから別に読まなくても良いように思ってしまう。書いている私自身がそう思ってしまうほどだ。


 ただ、私に熱量のある文章が充分に書けることは過去の経験上わかっている。

私は、出版というほどのものではないが、2度ほど本をまとめたことがある。

1度目は高校3年に執筆した卒業論文に代わる『自分史』、

そして2度目はニュージーランドワーホリ後に日本のペンギン会議で発表した際にまとめたレポートだ。

私の18年間の歴史を客観的にまとめた90ページの『自分史』

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私が18の時に書いた自分史の冒頭を引用してみた。

【ℹ︎ 誕生】
 秋風そよぐ晴れた朝、病院の廊下に佇む三十代と見られる男性がポツンと独り。三人の子宝に恵まれ、更に今新たに生まれようとしている我が子と我が妻、ヨシコを想うその男性、ヤスノリはただただ黙って子供の誕生を待つ。
 担当のお医者様によると、今回産まれてくる子供は男の子だそうだ。前にこのことを子供らに報告すると次子であり、長男であるマサシが異常なほどに喜んだ。姉、ユミコと妹、メグミの姉妹に挟まれて生活していた彼にとってはこれ以上に無い朗報だったことだろう。
 ヤスノリは息子の喜びはしゃぐ姿を思い出し、思わず微笑みを浮かべる。しかし、妻が今頑張っている時に何を笑っているんだと自分自身の心に喝を入れ気を引き締める。我が子が無事産まれてくることを願いながら、冷んやりとした廊下で待つ。と、そこへ一人の看護婦さんが足早にやってきた。ヤスノリは安心した。無事産まれたのだ。看護婦さんの表情で一目瞭然だ。眩しいほどの笑顔でこちらにやってくる。
「ヨシコ様のご主人ですね?おめでとうございます。お子様は無事産まれました。元気な女の子ですよ。」

これを書いてもう15年経っているが、今読んでも面白く感じる。

所々言葉の使い方は直した方が良いと想うけれど、色褪せてはいない。

産まれてきたのが男の子ではなく女の子だったというのが看護士の台詞でわかるというのも良い。

 表紙は、今まで自分で撮った写真を印刷し、自分史内に出てくる動物の形に切り抜いて貼り付けたアイディアだったり、ページ下にペンギンの絵が貼り付けてありパラパラ漫画にしてあるのは遊び心があると今でも自分で感心する。

45ページにまとめ切ったニュージーランドペンギンレポート

 ペンギン会議で発表する際、同団体が発行する冊子に掲載するレポートだったものだ。他の方の発表レポも同じ冊子に掲載されたが、私だけ異様にページ数が多かったのを覚えている。

 まとめるのにものすごく時間がかかり、当時はそれまで従事していた派遣の仕事を辞めてまでこのレポートに全力を注いだ。

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 写真や注釈なども初見でもわかるようにまとめた。このレポートを持っていればニュージーランドのどの時期にどこに行けばどのペンギンに出逢えるのかがわかるだろう。そういう冊子が自分自身欲しかったからだ。

 ペンギン会議発表直前ギリギリまで時間を費やし、なんとか納得のいくものにまとめ切った自分に拍手を送りたい。

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私の通販サイト『ぺんきょー会 ペもの店』にて、

上記冊子を再編集加筆修正、フルカラーにしたレポートを発売中。

これからニュージーランドへ行って野生ペンギンに出逢いたい方、
詳しいニュージーランドでのペンギン情報を読みたい方は、
ぜひお手に取ってみてください!

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今と昔の圧倒的熱量の差、それは本を読んでいるか、だ。

 出版に関して高萩さんがおっしゃっている『熱のある本』。
上記2冊は間違いなく熱量が注がれている本となった。

 両方とも期限までに提出しなければいけない、『やらなければならない』ものだったのもあるのだが、『夢中』で書き上げられたのだ。

 『夢中』で書いたからこそ熱がこもった。今の私が忘れていたことだ。


 高校時代は、友人も少なかったので図書室に通っていろんな本を読んでいた。主に小説だったり『ペンギン』と名のつく本だったが、そのおかげであの自分史が書けたのだと思う。

 一方今の私は、圧倒的に本を読んでいない。昨年は大半が妊娠期間で本を読むには読んだが、妊娠や出産についての本を、知識を得る為に数冊読んだ程度。12月の産後からは全くと言っていいほど読んでいない。産後3ヶ月までは目を使わない方が良いということもあったのだが、本からだいぶ遠ざかっていた。

 それが大きく影響しているように思う。やはり「熱のある文章を書くには熱のある本を100冊読め」というのは本当だろう。


 本を読む。まずはそこから。

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 過去の自分よ、思い起こさせてくれてありがとう。

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