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森の妖精・フィヨルドランドペンギンとは?

ぺんにちは!ペンギン好きぃ、鈴木起世美です。

ニュージーランド本土(北島・南島・スチュワート島)には3種のペンギンが生息しています。

その中で、一番出逢うことが難しい種が、
今回の主人公フィヨルドランドペンギンです。

イワトビペンギンの仲間・フィヨルドランドペンギン

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頭に黄色の冠羽があるのが特徴で、
日本の水族館動物園で見られるイワトビペンギンととてもよく似ていますね。

フィヨルドランドペンギンもイワトビペンギンのように、
場所によってはピョンピョンジャンプしながら移動します。

他の種と違う特徴として、頬の辺りに白い線状の模様があります。

彼らの生息地は、ニュージーランド南島の南西部フィヨルドランド地方からスチュワート島にかけて生息しています。

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今までに登場したコガタペンギンやキガシラペンギンの生息地は、
比較的街に近い場所だったり、車で容易にアクセスできる場所だったので観光客も見に行きやすかったのですが、フィヨルドランドペンギンが生息している地域は、そうではありません。

住んでいる場所はシダ植物覆う原生林の中

観光地として有名なミルフォードサウンドもあるフィヨルドランド地方は
原生林が残る国立公園として保護区に指定されています。

ニュージーランドの原生林は、ツリーファーンと呼ばれる木性のシダ植物が多く恐竜時代を彷彿させる景色です。

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こんなシダ植物が覆う森の中にフィヨルドランドペンギンは住んでいるのです。

ペンギン = 森 という、

日本の水族館動物園で見るペンギンからは想像できない環境ですが、
確かに彼らはこういう環境で暮らしています。

このように、人里離れた地域でフィヨルドランドペンギンは生息しているため、気軽に「フィヨルドランドペンギンを見に行こう♪」と言って出逢える場所はほとんどありません。


そしてもう一つ、フィヨルドランドペンギンに逢いにくい原因が
逢える時期にあります。

フィヨルドランドペンギンに逢える時期はたった3ヶ月

それは繁殖期の7〜11月以外の時期は巣に帰ってこず、海へ出払ってしまいます

なので、この時期を逃すと全くもって出逢えません。

※年に一度の羽毛が生え変わる換羽期にもしかしたら逢えるかもしれませんが、
絶食をして全身全霊をかけての換羽期のペンギンには、
ヒトが近づくようなストレスを与えるべき時期ではありません。


他のコガタペンギンやキガシラペンギンは繁殖期以外でも巣へ帰ってくるので、年中出逢うことが可能であることを含め、
非常に出逢いにくいのがフィヨルドランドペンギンなのです。


もし、このペンギンに逢いたいならば、必ず繁殖期の時期にニュージーランドに滞在することが最低条件です。

7〜8月は、巣に戻ってきてパートナーと再会したりパートナーと出逢う時期。

9月は卵を抱えて夫婦交互で温め合う時期。

10月に生まれたヒナに餌を与えるため夫婦が頻繁に海を行き来する時期。

11月にはヒナが大きくなり巣立っていきます。

あくまで大まかな繁殖期のスケジュールですが、フィヨルドランドペンギンに出逢いやすいイチオシの月は、

10月!

この時期に合わせて、生息地に赴けばフィヨルドランドペンギンに出逢えると思います。


次回は、具体的な生息地と実体験レポートを記そうと思います。

ペンギン好きぃでした∧( ゚Θ゚ )ノシ

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私の通販サイト『ぺんきょー会 ペもの店』↓にて、
50ページに渡ってニュージーランドのペンギンレポートを
まとめてあります。

これからニュージーランドへ行って野生ペンギンに出逢いたい方、
詳しいニュージーランドでのペンギン情報を読みたい方は、
ぜひお手に取ってみてください!


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