#3.本論に入る前に~伝え方のいろいろ~
前回は「“分かりやすい”を掘り下げていきたい」と宣言して終わりました。
私たちは「分かりやすく説明する」ことを目指しています。このとき「分かりやすく」に焦点を当てがちですが、その前に「説明する」について、整理しておきましょう。
何かを伝えようとするとき、「五感に訴える」と言ったりしますね。五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚でした。
この説明力向上委員会では、このうち視覚と聴覚に訴える伝え方、つまり「書く」と「話す」を中心に考えていきます。それは、当委員会はビジネスシーンでのコミュニケーションを念頭に置いているからです。
なので、「このラーメンの美味しさを分かりやすく伝えるには実際に食べてもらうのが一番や!」とかいうのはナシです。
あと、イラストで伝えるというのも、いったん除外させてください。最近はグラレコ(グラフィックレコーディング)やグラファシ(グラフィックファシリテーション)という手法も注目されていますが、これらは「書く」や「話す」の応用編だと思いますので。
やや回りくどい話でしたが、考える範囲が拡散しすぎないよう、議論の範囲を明確にしておくために確認しておきました。次回からは、ようやく本論に入ります。
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