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ホームページをリニューアルしてもSEO効果を落としたくない

「ホームページのドメインを変更して、リニューアルしたい。でも検索エンジンからのアクセスを落としたくない…。」
先日、こんなご相談をいただきました。

ドメインが変わってしまうと、検索エンジンには別サイトと認識されてしまうので、これまで培ったSEOの効果も落ちてしまいそうですよね…
頑張って作ってきたコンテンツでの効果・ブログの効果・ドメイン年齢の効果…それらすべてが無かったことになるのかもしれないと思うととってももったいないし不安になります。

しかし、大丈夫!この不安は、解消できます!

これまでのホームページがGoogleから得ていた評価を、新しいドメインのホームページに引き継ぐということが可能なのです。
評価を引き継げば、新しく生まれたてのホームページでも、昔からあったホームページ同様、Googleに認識してもらえます。

どうやって評価を引き継ぐか?
その方法もご説明させていただきますが

まず、SEOでよく言われる「ドメイン年齢」についてです。
以前はドメインの取得から日数が立っているほうがSEOに有利、ということも言われていましたが、Googleのスタッフから「ドメイン年齢の影響はない」というコメントが出ていました。
ドメインが評価されるというよりも、そのドメインにある「コンテンツ」が評価されているということですね。

さて、本題の「ドメインを変えてリニューアルしてもSEO効果を維持できるか」ですが、維持することはできますので、これからリニューアル作業を制作会社に依頼しようと考えている方は、制作会社の担当者さんに相談してみてください。
このための作業は、サイトの規模により変わってきますが、そんな大掛かりなことではありません。
例えば5.6ページの小規模なホームページの場合、リニューアル制作費用に含めてサービスしてくれることもあるのではないでしょうか。

では、どういう作業をするのかを簡単にご説明します。

旧サイト https://aaa.com/apple.html
というURLだったページを
新サイト https://bbb.com/apple.html
で公開する場合

旧サイトのGoogle評価を新サイトに引き継ぐために
旧ページの内容は、新ページの内容と同様ですよ~ということをGoogleに認識してもらう必要があります。

認識してもらうために何をするかというと、「旧ページの内容は、新ページの内容と同様ですよ~」という内容を記載したファイルを旧サイトのサーバーにアップしておくだけなのです。
※日本語で書くわけではありません💦

これを「301リダイレクト」といい、アップするファイルは「.htaccess」というファイルです。

実際に制作現場で行なってる作業はこんな感じです。

旧サイトからの導線を確保する

ページの構成が変わるか変わらないかで作業の内容が変わってきますが、リニューアルということなので、コンテンツの内容を見直したり、新しいコンテンツが増えたりすることがありますよね。

・URL対応表を作る

効率よく作業をするために旧ページから新ページに転送するためのURL一覧表を作成しましょう。
ページの内容に変更がある場合は、ページの内容が近いページのURLを記入するなど、わかりやすくまとめておくと、次に説明する301リダイレクトの作業がやりやすくなります。

・301リダイレクト設定

新サイト(新ドメイン)の運用がはじまれば、旧サイト(旧ドメイン)は不要になります。
そこで、旧サイトにアクセスされた場合に新サイトに転送(リダイレクト)する設定を行いましょう。

リダイレクトの種類にはいくつかありますが、今回のようなケースの場合は「301(恒久的に変更された場合に用いられる転送処理のステータスコード)」を使用します。
似ているものに302がありますが、一時的な転送の場合使用するものですので今回の場合は使用しません。ステータスコードを間違えると、検索結果にも影響が出ますので設定の際は注意しましょう。

301リダイレクトを利用すると、約1ヶ月くらいでページの評価が新しいページに移ると言われていますが、企業サイトの場合は「ブックマーク」に登録されている場合が多く、最低でも1年位はリダイレクト設定を維持すべきです。

リダイレクト設定を行うには「.htaccess」というファイルにコードを記述していきます。サイトの構成が変わらなければ、それほど手間ではありませんが、構成(URL)に変更がある場合は一つ一つ手作業で書かないといけないので、ページ数が多いホームページは時間がかかる作業になります。

・「アドレスの変更」の申請

アドレスの変更通知を利用すると、現在の Google 検索の掲載順位への影響を最小限に抑えながら、新しいアドレスの新しい URL をインデックスに登録するために必要な Google での移行プロセスを管理できます。

https://support.google.com/webmasters/answer/83106?hl=ja

301リダイレクト転送しているので問題ないのではないかかと思うかもしれませんが、この作業はとても重要です。
Googleに「移転しました」と伝えておく必要があります。理由は上の引用の通りですので、必ず行いましょう。

リニューアル後の経過を見る

リダイレクトが正しく行われているか、検索をしたり、Search Consoleで経過を確認しましょう。

・検索してみる

検索窓に「site:https://ドメイン名」と打ち込むと、Googleにインデックスされているページが表示されます。
旧サイトのドメインで検索して、リダイレクトが正しく行われているか確認してください。

・Google Search Consoleを確認する

新ドメインで登録したGoogle Search Consoleで、ページが正しくインデックスされているか確認します。

こちらは別の記事でさらに詳しく書こうと思います。

さいごに

ご相談いただいて、心配いらないことをお伝えすると、とても安心していただきました。今回のご依頼のホームページはとっても小規模なホームページなので作業自体はサービスでさせていただくことに!

ご相談いただきありがとうございました☺
ホームページのことなら何でも気軽にご相談いただける存在になりたいといつも思っています☺

最後まで読んでいただきありがとうございます!