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詩#10 霧

静けさが 流れてくる
川のカーブに沿って

そうして
橋のケーブルをぬらし
蟻の触角をぬらし
柘榴をぬらし
水の表面をぬらす

まだ 夢の中だから
わたしは紅い布をまとって
あの人に会いにゆける

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