FE風花雪月 感想

FE風花雪月感想

※ネタバレあり
※青獅子→黒鷲→教会→金鹿→灰狼順にプレイ
※ベレスの支援会話コンプ済み

▽以下から始まります▽


○所感○

FEシリーズとしては本作が初めてでした。
久々のRPGなこともあり完走できるのか不安もあったのですが、コツを掴んでからはスムーズに進みました。
・全キャラ均等に育てる。最終決戦までは全員レベル44以上。
・現チーム内で回収可能な支援会話は全てコンプする。
の二つを縛りに、二週目からはちょこちょこスカウトもしたので完走までは6ヶ月ほどかかった気がします。


○世界観○

やり込んでいく内に驚いたのは世界観の奥深さでした。文化、歴史、宗教、民族間の確執…etc。私たちと同じ世界がそこにはあり、登場人物たちが当たり前のように歌ったり、踊ったり、創作をしたり、研究を深めたり、武術を極めたり、商いをする姿が新鮮でした。今までやったことのあるゲームの中にももちろん文化はありましたが、テキストや会話の内容で何となく汲み取ることがほとんどだったので、どことなく空想の世界の話だと認識出来ていたのです。
しかし風花雪月は違いました。別にアイドルにスポットを当てた内容でもないのに、それぞれ違う人物が思わずといった様子で口ずさむシーンがいくつもありました。
私が食器を洗いながら口ずさむのと同じように、彼らの中にも文化が深く根付いてました。
皆、ままならない事情を抱えながら戦争に身を投じている。そんな戦いの合間にひっそりと輝く日常はどこか物悲しく、とても美しいもののように思えました。


○ベレス○

主人公の扱い方に関しても、より風花雪月の世界を広く、生々しく感じられました。
確かに物語を語る上で核心的な存在ではあるけれど、世界そのものではない。
教師時代に知り合った生徒全員と五年後に再会が果たせる訳でもありません。たったのテキスト1行で、訃報を伝えられたこともありました。
ベレスは確かに主人公だけれど、神様のように世界の隅々まで知ることはできなくて、ベレスも世界の一部に過ぎないことが、風花雪月の大きい魅力の1つだと私は思います。


○正義について○

結局全ルートをクリアしても、私にとってのトゥルーエンドは選べませんでした。
それぞれの正義は等しく正しいながらも間違っていて、痛いほどの信念のぶつかり合いで僅かに生まれた差が結末に左右されたように見えました。こちらについては、後半のまとめで少し補足しています。


○カップリングについて○

下世話な話で恥ずかしい限りですが、彼らの中で何気ない日常が光であるならば、苦しみながら物語を進める私にとっての光はこれでした。
固定化されてないんですよね。縛りはあるけれど、これだー!って公式から表明されてるわけでもなくて。
何よりも、登場人物の新たな1面が見れるんです。私たちが人によって見せる面が違うように、彼らもそうで、その変化が見ていてとても楽しかったです。
あっ、君、あの子相手だとそうなんだ、とか。後日談にその後の二人の人生や最期について触れてることがあって、それもとても良かったです。


○まとめ○

全員が全員幸せになれるわけじゃない。生き残れるわけじゃない。サブキャラクターたちの恨みも、憎しみも、苦しみも、悲しみもたくさん見聞きしました。
善悪も、生きることの苦しみも、喜びも、ままならなさも、全てが詰まった壮大な物語でした。
ある程度まとまった時間を置いて、今度はベレトと残りの支援会話を回収しようと思います。

ここまでご一読いただきありがとうございました。
また、制作関係者の皆様にも深くお礼申し上げます。