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屈曲型腰痛に対する評価①〜腰椎骨盤リズムを中心に〜

こんにちは!こじろう(@reha _spine)です!

今回で3回目の投稿になります!

1回目の投稿では『腰痛の原因を突き止めるために必要な知識』について投稿させて頂きました。


2回目の投稿では、

『屈曲型腰痛の基礎知識と疾患別特徴』について投稿させて頂きました。

そして、今回は前回の知識を基に、「屈曲型腰痛」の評価方法を説明していきたいと思います。

今回の記事は次のような方にオススメの内容となっています。

☑︎屈曲型腰痛をどこから評価していいか
 分からない方
☑︎腰椎骨盤リズムについて理解を深めたい方
☑︎腰痛の評価・治療スキルを上達させたい方


では早速いってみましょう!!


▶︎屈曲型腰痛の主な原因

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屈曲型腰痛の主な原因としては、


『腰椎への局所的なhyper mobility(過可動性)』


が原因となることが多いです。


hyper mobilityになる要因としては主に、以下のようなことが挙げられます。

【腰椎のhyper mobilityの要因】
☑︎股関節の屈曲制限
☑︎骨盤前傾不足
☑︎上位腰椎や胸椎の屈曲可動性の低下

そしてこれら3つの要因によって体幹屈曲時に以下のような腰痛が出現しやすくなります。

【屈曲型腰痛に特徴的な腰痛】1)
☑︎椎間板性
☑︎筋・筋膜性
☑︎仙腸関節性
☑︎椎間関節性


逆に、腰椎のhyper mobilityを起こしやすい3つの要因がうまく連動することにより、体幹屈曲時の腰椎・骨盤の正常な動きが生まれます。


そこで今回は、


『腰椎骨盤リズム』


について正常な動き方・逸脱した動き方も含めながら臨床に役立つチェックポイントも含めながら評価方法を説明していきたいと思います!!


▶︎腰椎骨盤リズムとは

腰椎骨盤リズムに関してはCLINICIANSブログ内での記事でも紹介されています。


そもそも「腰椎骨盤リズム」とは、


矢状面上での腰椎と骨盤の動きの関係性


のことを指します。


健常成人では最大に前屈した位置では、

股関節は屈曲70°
腰椎は屈曲40°

可動します。2)

そして腰椎骨盤リズムが遂行されるには、

第5腰椎-仙椎間で75%
第4腰椎-第5腰椎間で20-25%
第1-第4腰椎間の各椎間において5-10%

の割合で可動性が求められます。3)

※ただしこの腰椎骨盤リズムは身体特性が影響しやすく個人差があるとの指摘もされています。


そして、体幹屈曲動作においては

『腰椎と骨盤の運動は同時に生じ、屈曲初期の約50°までは骨盤の動きに比べて腰椎の動きが大きい』 と言われています。

特に屈曲初期では脊柱全体に占める腰椎屈曲の割合が大きいという特徴があります。

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