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奇跡か?

少しのタイムラグを設けて、旅行記を連日投稿している。
実はリアルタイム(6月28日)では、今朝チェンナイに帰ってきた。

本当は一連の旅行記が完結するまでは他の記事を挟みたくなかったのだが、あまりにも不思議なことが起こったので、ここに書き残す。

 26日早朝、Char Dham Yatraにおける最終目的地であるバドリナート寺院に到着。当初はバドリナートで1泊する予定だったが、あまりにも疲労が大きく、早く帰りたいという気持ちが強くなって、その日のうちに下山。
麓にあるジョシマートという町で1泊。
 27日の早朝5時、誰かが部屋の外で叫ぶ声で目覚める。身支度を整えてゲストハウスを出ると、ちょうど目の前にハリドワール行きのバスが停車していた。そのままバスに乗り込みハリドワールへ。ハリドワールに着いたのは夕方で、ここで宿泊しても良かったのだが、早く帰りたいという言い様のない焦燥感に駆られて、そのままデリーまで行くことにする。22時頃デリーに到着する見込みが立ったところで、ネットで飛行機の運航表を確認。その時点で最も早くチェンナイに帰れるのは、翌(28日)未明2時半発のフライトだった。移動続きでさすがにきついから、デリーで1泊して28日の朝か昼の便で帰るという選択肢もあった。しかし、ここでも何かに突き動かされるようにして、2時半発のチケットを購入。
 飛行機は30分ほど遅延したものの、今日(28日)の早朝に無事にチェンナイに帰ってきた。

…というのが、この3日間の一連の流れ。
自分でもよく分からないが、とにかく早くチェンナイに帰りたいという衝動に駆られて行動していた。

さて、今日の午後、自宅でくつろいでいたところ衝撃的なニュースを目にする。

Roof collapse at Delhi airport kills one, as heavy rain disrupts Indian capital (msn.com)

28日早朝、デリーで記録的な豪雨。デリー空港国内線の屋根が崩落し、死傷者が発生。

私の飛行機が離陸した午前3時時点では、デリーでは雨は降っていなかった。
それから間もなくして、記録的な豪雨に見舞われたということだ。
まさに間一髪だった。

もし、バドリナートやハリドワール、デリーで1泊挟んでいたら、私はしばらく北インドで足止めを食らっていたし、もしかしたら事故に巻き込まれていたという最悪の可能性すらあった。
あの時に強く感じていた「早く帰りたい」という衝動は、虫の知らせだったのだろう。

さて、バドリナート寺院から帰宅までの行程をつぶさに思い返すと、明らかに重要な点が一つある。
それは、27日早朝に誰かの叫び声によって起こされ、それによってちょうどゲストハウスの前に停車していたハリドワール行きのバスに乗れたということだ。
これを逃していたら、28日午前3時発のフライトに乗れていなかった可能性が高い。
だから、あの時に私の部屋の前で叫んでいた誰かには感謝しなくてはいけない。
しかし、本当にあの時に叫んでいた人は存在したのだろうか?

ヒンドゥー寺院を回る巡礼旅 Char Dham Yatra を完遂した私に対して、ヒンドゥーの神様が与えてくれた加護だったのかもしれない。


最後に、今回の災害で被害に遭った方のご冥福をお祈りするとともに、いち早い復旧を願います。

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