見出し画像

タミル・ナドゥ満喫ツアー まとめ

3/15~30の約2週間で、南インドのタミル・ナドゥ州をほぼ1周してみました。
この旅で気づいたことを、ポジティブな点とネガティブな点に分けて記していきます。

まずはポジティブな話から。


トラブルはなかった

途中で体調を崩すという個人的なトラブルはありましたが、対人的なトラブルはありませんでした。

インド旅行というと、ぼったくられたり、盗まれたり、オートリクシャーに騙されたりといったトラブルが付き物であるかのようなイメージが流布しています。
しかし、これはあくまでも日本人観光客が多い北インドでの話。
南インドでは、そのようなトラブルはほとんどないです。
今回の旅では、移動は全て路線バスかローカル電車でしたが、特に危険な目にはあっていません。
オートリクシャーにも何度も乗りましたが、いつも安全に目的地に着きました。運賃に関しては、ドライバーが最初から良心的な金額を提示してくれるので、価格交渉は一回も行っていません。それどころか、バスターミナルではみんな優しく行き先を教えてくれたり、途中で知り合った人が観光案内をしてくれたりといったように、親切にしてもらう場面が多々ありました。

東アジア人が珍しいのか、観光地でインド人から話しかけられることはよくありました。しかし軽く雑談をして、一緒に写真を撮って終わることが多く、怪しいところに連れ込まれたり、変な絡まれ方をしたりすることはありませんでした。

もちろん、海外旅行において危機管理意識を持つことは重要だし、ぼくも最低限の防犯対策は常に行なっていましたが、全くストレスを感じることなく旅を終えることができました。

画像2


ヒンドゥー寺院が美しい

南インドのヒンドゥー寺院は、立派なゴープラム(塔門)を持つことで有名です。
北インドとは異なり、イスラム勢力に侵略された歴史を持たないため、独自のヒンドゥー文化が花開いたことで知られています。

また、タミル・ナドゥ州のヒンドゥー寺院は多様です。
世界遺産に登録された寺院遺跡もあれば、今なお多くの信者を集める「生きた寺院」もあります。
ゴープラムを始め、寺院内の建造物は南国らしい鮮やかな色彩で、所狭しと彫られた彫刻物は緻密でありながら奔放な印象を受けます。

悠久の歴史の中にある遺跡群や荘厳なヒンドゥー寺院、本堂で熱心に祈りを捧げる敬虔な信者の姿を目の当たりにすると、とにかく圧倒されます。

画像3


🇮🇳🇮🇳🇮🇳🇮🇳🇮🇳🇮🇳


以下、ネガティブポイント。

4,5,6月は暑すぎる

南インドは4,5,6月が酷暑期で、日中の気温は40度近くまで上がります。
ぼくが旅をしていた3月の下旬が、ちょうど季節の変わり目だったようで体がついていきませんでした。
日中に精力的に観光するのは全く現実的ではなく、観光の日程はその点をよく考慮する必要がありました。
また、安宿はエアコンなしの部屋(天井ファンはある)が多いですが、この時期は多少高くてもエアコンありの方がいいです。

画像4


途中から訳がわからなくなる

南インドのヒンドゥー寺院や遺跡群は素晴らしいです。
ただ、高クオリティーのものが多すぎて、途中からありがたみがなくなってしまい、「もういいや」という気分になります。
今、写真フォルダを見返したら、どれがどの寺院のものかわからなくなっていると思います。
建立の歴史背景や何の神様を祀っているのかといった、事前知識があればより楽しめるとは思うのですが、後半はさすがに飽きました。

画像5


都市間の移動が面倒

移動手段はバスと鉄道のみでした。
それぞれ値段が安いのが魅力ですが、バスは乗り心地が悪かったり、鉄道は予約が面倒だったりといった難点がありました。
慣れると簡単に利用できるようにはなりましたが、旅の前半では困る場面が多かったです。

広大な範囲に観光地が点在する北インドと比べると、見どころはコンパクトにまとまっている方らしいですが、それでも長時間の移動が多くなってしまいます。
さすがにインドは広い国です。

画像6


スーパー、コンビニ、レストラン、ショッピングモールはかなり少ない

東南アジアなどの観光地に比べると、圧倒的に少ないです。
途中でお腹を壊してしまい、南インド料理以外のものを食べたい時もありましたが、なかなかレストランを見つけられませんでした。探せばあるのでしょうが、逆に言うと探さないと見つかりません。

個人商店や小さな専門店はたくさんありますが、スーパーやコンビニといった、広く商品を陳列している店はほとんどありませんでした。

画像7


まとめ

項目ごとに振り返りをしてみました。
項目数としてはネガティブな方が多いですが、全体的にはとても良い旅でした。

ただ、2週間でタミル・ナドゥ州を満喫するのには日程に無理がありました。
わかりやすく日本を例にすると、2週間で東北と関東甲信越を満遍なく観光する(移動は陸路のみ)イメージ。
途中で体調を崩してしまったし、後半に至ってはヒンドゥー寺院に食傷気味だったので、訪問する街を絞ったり、飛行機を利用するなど移動手段の工夫をしたりすると、もっと良い旅になったでしょう。

感染症が落ち着いたら、おそらく日本-チェンナイを結ぶ直行便が再就航すると思います。
今後は、今まで日本人からはノーマークだった南インド旅行の需要も高まってくると予想されます。

で、何が言いたいかというと、皆さん、インドデビューは南インドから始めましょう。
そして、南インド観光に興味を持った方は、ぜひぼくに連絡をください
タミル・ナドゥ観光に限っては、ぼくが完璧なプランを練ります。

画像8


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?