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フローレス島⑦

2018/4/1

クリムトゥ山頂でサンライズを拝むため、まだ暗いうちに宿を出発する。
山のかなり上の方まで車で行けるし、頂上までの道もかなり整備されているので、登山というよりは軽いトレッキングみたいな感じだ。サンダルでもいける。
観光客もかなり多い。真っ暗な中でのトレッキングだが、特に不安に思うことはなかった。
夜明け前ということもあって、山頂はかなり冷える。

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そして、夜が明ける。
火口湖は淡いブルーをしていて、朝日にキラキラと照らされる。

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しばらく絶景を堪能して、駐車場まで戻る。

ここで事件が起こる。
便意を催してしまったのだ。しかも強烈な便意だ。
トイレは小汚く、しかもトイレットペーパーのないローカルスタイル。
できればこのトイレの世話にはなりたくないが、危機はもうすぐそこまで迫っている。というかもう我慢できない。
ぼくは意を決して用を足し、ローカルスタイル、つまり左手と流水でお尻を拭った。インドネシアに住んで1年が経つが、初めての経験である。
なかなかのカルチャーショックだが、不思議と嫌悪感はなかった。むしろ爽快な気分だった。自分の中の常識が崩れて、新しい世界に一歩踏み出した清々しい気持ちだ。
できることが1つ増えて、成長したような気がした。

さて、こうして1upしたぼくは、宿をチェックアウトして最終目的地であるマウメレまで移動を開始しようと思ったのだが、またしてもここで事件が起こる。

この日は4月1日。そして、フローレス島はキリスト教徒がマジョリティーの島。
なんと、イースターの祝日で全てのバスが運休していたのだ。
予約済みの航空券は翌日の午前マウメレ発。つまり、今日中にマウメレまで移動しないと、飛行機に乗り遅れてしまうのだ。ラブアンバジョでのミスが悔やまれる。
嘆いたところでどうにもならないので、ぼくはヒッチハイクをすることにした。ヒッチハイク初経験である。

幸運にもフローレス島には優しい人たちが多く、バイクや乗用車を乗り継いで、なんとかマウメレまで行くことができた。

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長閑な田園風景が広がる道中。

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途中立ち寄ったワルン。ビーチにプラスチックの椅子とテーブルを置いただけの簡素な店内。いかにも東南アジアの田舎といった素朴な風景。

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そしてついにマウメレに到着。
活気はそこまでないが、まあまあ栄えていて便利な町ではある。

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かつて津波の被害があった港町だ。

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宿泊した宿のトイレがものすごく開放的だった。

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海とつながっていて、プライベートビーチのようになっていた。
宿の名前は忘れたけれど、値段の割に清潔感があっていい宿だった。


2018/4/2

午前中の便でフローレス島を発つ。
バリ経由で、飛行機はプロペラ機だった。

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おわり

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