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チェンナイ随一の繁華街 T-nagar

昨晩、T-nagar というエリアに行ってきた。
チェンナイ随一のショッピングエリアである。

金、宝石、服飾のお店が立ち並んでいる。
この3つが、南インド人の好きなものなのだろう。
服飾系の店は、色鮮やかなサリーを店頭に並べて集客しているため、とても華やかな雰囲気である。
チェンナイの女性は、派手な色合いのサリーを着こなしている。

東南アジアでブイブイ言わせているユニクロが、インドではデリー周辺に6店舗しか進出できていない理由はここにあると思う。
服屋というのは、単純に服を売るだけでなく、価値観をも売っているのだ。
ユニクロだったら、「シンプル=かっこいい」という価値観。
しかし南インドの人たちは、そういう価値観を持っていないし、これからそのように価値観が変容するとは思えない。
気候が一年中温暖な南インドでは、衣服におけるおしゃれの選択肢が限られるため、色合いや柄で勝負、ということなのだろう。
東南アジアも同じような気候だが、仏教やイスラム教が根付いた国が多いため、華美であることを敬遠する風潮があるのかもしれない。
東南アジアのそういった質実を重んじる傾向と、ユニクロの価値観が合致したのだろう。
一方、豪華絢爛なヒンドゥー寺院に代表されるように、南インドの人々は華やかさを重視している傾向があるように感じられる。
知らんけど。

ついつい真面目な文化比較などを行ってしまったが、今日のメインは T-nagar のぶらり旅。
最初にやってきたのは、 SARAVANA STORE というローカルなデパート。

ショッピングエリア T-nagar に君臨する超有名デパートらしい。
フロアは10階くらいまであって、とにかく何でも売られている。
マハラジャが着るようなジャケットから野菜まで、あらゆる日用品が揃っている。

「ぼく、SKYMAN!」

これはさすがにアウト。

日本の百均にあるような商品も。

全部のフロアを見て回るだけで、余裕で1時間はかかる。
外に出る頃には、すっかり日も暮れていた。

すっごい活気!
ほとんどの人には伝わらないと思うが、ジャカルタのタナアバンに似ている。
タナアバン駅から、パサール・タナアバンにかけての通りと同じような雰囲気だ。

改装工事中。安全意識は皆無である。

今回、上司のドライバーで、ぼくのパーソナルトレーナー(?)でもあるAさんに連れて来てもらったのだが、彼がいろいろな食べ物を買ってくれた。

パイナップルにマサラスパイスがかかったもの。
暑いインドでも腐らせないようにする知恵なのだと思う。
ちなみに味は、ただの辛いパイナップル。

マサラプリ。
味のないポン菓子に、細かく刻んだ野菜とマサラを混ぜたもの。

バダムミルク
バダム(Badam)はアーモンドという意味らしく、ミルクの中にアーモンドが入っていた。
甘くてどろっとした飲み物で、原材料を見たらカスタードクリームが入っていた。

裏路地を探検。
こういうところ、特に夜の時間帯は、地元の人と一緒じゃないと立ち入るのを躊躇してしまう。良い経験。

正面の派手な電飾の建物は SARAVANA STORE 。
実はこのデパート、T-nagar のエリア内にいくつも店舗を持っている。
「SARAVANA の斜め前にも SARAVANA 」という、都心のコンビニみたいな光景も見られる。
どの店舗も客の入りは凄まじく、さぞ儲かっているのだろうと思ったら、家族経営の小売店としてインドトップクラスの規模らしい。
オーナーは名物社長で、チェンナイの人なら誰でも知っているとのこと。
日本でいうところの、ジャパネットたかたの前社長みたいな感じかもしれない。

ただし、インドの金持ちはスケールが違う。
名物オーナーは、自分が主演の映画を自主制作してしまった。

インド人いわく、演技は「not good」とのこと。


以上、チェンナイ随一の繁華街 T-nagar の紹介でした。
夜はとにかく人が多いので、ひったくりには気をつけましょう。

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