7/1② テスタに到着、オーナーを探す
ぼくは、テスタに向かって続く車道をひたすら歩き続けた。
ゲストハウスのおばさんからは、歩いて行くならショートカットがあると聞いていたのだが、近道の方を覗いてみるとプクタル・ゴンパへの道を彷彿とさせるような断崖絶壁の隘路だったので諦めた。
危険な近道か、安全な遠回りか。
ぼくは後者を選んだ。
車道を歩いていればヒッチハイクができるかもしれない、という思惑もあった。
しかし、ぼくの期待に反して、車は1台も通りかからないのだった。
砂埃が舞う未舗装の一本道を、強烈な日差しを浴び