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漫画「医龍」の加藤助教授と石丸氏の共通性

分かりやすい敵を持たない組織は味方を集め戦う力が弱い。そのような趣旨の台詞が漫画「医龍 -Team Medical Dragon-」の終盤、手術後の野口教授から教授選発表を直前に控えた加藤助教授に対して語られる。個人的にとても印象的なシーンだ。その意見を加藤助教授は否定する。僕もその考え方は好きじゃないなと思った。

でも野口教授の見解はある意味で正しいとも思っている。「炎上系インフルエンサー」みたいな存在は典型的だ。敵味方の構図はお馬鹿さんにでも伝わるコンテンツだから。馬鹿に伝えるための工夫としてあえて敵を作る。僕は私利私欲を満たすためだけにそこまでやる元気は無いし、そんな生き方はたぶん後年になって後悔するだろうと思う。己を恥じない生き方でありたい。

腐敗した医局を変えるため、そこに働く医師と患者の両方を守るため、軸はぶれずに戦い続けた加藤助教授の姿に都知事選を戦う石丸氏の姿が重なる。彼は飛車角落ちの将棋をしている(支持政党を持たない)点で、加藤教授よりも不利な状況に見える。

腐敗した都政のもとで暮らす都民のどれくらいの数が石丸氏を支持するだろうか。普段投票行動をしない人々をどこまで投票行動へと導いたか。勝敗は別としてその数字がどれくらいなのかはとても気になっている。もちろん個人的には勝って欲しいと思っている。

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