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悩みはやっぱり自分のビリーフから生じている

非常勤の仕事を掛け持ちしたり、ひとつ手放したりして、ようやく落ち着きを見せてきたところに、仲介会社から「次年度以降の常勤の募集があるけど応募したい気持ちはありますか?」という内容のメールが飛び込んできた。

複数の仲介会社と接点を持っているが、この会社のエージェントさんにはいろいろなことを話せると感じている。
今回もオンラインで対話する時間を持った。

この案件は経験者を希望しているため、職務内容としては昨年資格を取って始めたところなので、少なくとも今回の応募はちょっと早いかも、というのが共通認識として残った。
一方で、年齢としてはキャリア終盤にかかってきていることもあり、年齢もネックになる(と面と向かって言われたわけではないけれど)こともあり、未経験でも採用可の他の常勤に就職することができれば、一気に経験と実績を得られるのではないか、というのがエージェントさんの提案だった。場合によっては再度の転職も視野に入れて、ということでもある。

話している間は、暮らしのことなど頭から消えており、純粋に仕事面だけのことを考えていた(と後に気づいた)ので、おおむね納得してTeamsを退室したのだが、その直後にモヤモヤとした気持ちが浮上した。

転職活動をしていると、
・自分に足りないところ
・自分の限界
・年齢などのどうしようもない問題
に直面する、と感じている。

その職務についての経験は浅くても、社会人としていろんなステージを経験し、輝いていた時期もあったし、後半はずっと悩みや苦しさも経験してきた。
そのことも職務経歴書に表現してほしい、と言われたけれど、、、

私自身が、まだそのことに対して自信を持てていないし、強みだとも思えていない。
それを改めて感じた。

「今の自分には(転職市場での価値が)何もない」
そんな気持ちが強くなると、すっかり思考停止に陥る。

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そもそも「常勤」になる目的は?
🔸経験不足を補うため?
 …実はそれはすでに一度失敗してる。やりたい、というのが動機ではなかったので、辛いなと感じた時に、これも修行だと思って頑張るということもできなかった。

🔸職務履歴を厚くして、定年後にもキャリアを続けることを容易にするため?
 …頭ではそのメリットは理解している。ただ、それは必須なのかというとわからない。

🔸収入の安定?
 …それは一度手放したはずだが、実際にそうなってみると、確かにまだ割り切れていない。いつ契約を切られるかという不安がつきまとう。

一方で、
🔹そもそもフルタイムの勤務ができるのか?
 …先週忙しくして、心身の疲労が残っているようにも感じる。
  衣食住を丁寧にする余裕がない。

思考ばかりがぐるぐるしているうちに、へとへとになっていく感覚がある。
そして「キャリアの終盤はこの仕事をするんだ」という熱量そのものが減っていることに気がついた。
そもそも何をやりたかったんだっけ?すらわからなくなる。読みたい、学びたい、と思った本すら開けなくなる。
メンタル不調に陥る時のパターンである。

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改めて
「期待に応えなければだめ。その場にいられない」
「役に立たない自分は存在価値がない」
そのビリーフがまだまだ強く残っている、と感じた。

それが、自分からチャレンジする意欲やエネルギーを奪っていく。
ワクワクしていた、その気持ちすら萎えさせる。

過去の仕事で“輝いていた“時、いろんな人から頼られていた。質問したら答えをくれる人。
そう思われることもアイデンティティと感じていた。
自分が自分に対して「役に立てないと存在価値がない」と思うから、存在価値を示せるように、ただ“答えを教えてほしい“と言われる場面や、有能であることが評価軸となる立場に引き寄せられたりした。
20年それでやってきたのに、ふと「それは私が答えを与えるものではない」「ずっとこんなことやり続けられない」という気持ちが突然湧いてきたことをきっかけに、いろんなことが崩れていった。

でも努力の方向性はまだ…不足を補うためや存在価値を証明するためや、誰かを喜ばすためになっている。
・・・楽しくて、興味があって、ワクワクするから、になりたいのに。

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人間関係も、長続きしない。
周りにあるのは仕事関係の方ばかりで、今まで大きな問題が生じたことは稀だが、それも転職とともに消えていく。
学生時代から友人にも気を遣っていた。何か役に立たないと、と(多分)思っていた。気が利くね、と言われるようなことを探していたかもしれないし、常に緊張感を纏っていたのだと思う。だから、一緒にいても心地よくない。。。

本当は、そんな「利害関係」でない結びつきを切望しているはずなのに。

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私は私として生きる。
私の想いや過ごしてきた時間には意味や価値がある。
私の中に答えがある。
…その前提で生きたい。


昨年の大ブレーキの時に、強く感じたこと。
そして、誰かの“それ“を支える仕事をやりたいことの一つと思ってやっている時に、「これ、自分に言ってるよな」と実は感じていたのだった…

やっぱり、誰かの前にまず自分、なのだ。
「役に立つか立たないか」ではなくて、「(その職場での仕事を)やりたいかどうか」で選ぼう、と改めて思った。
そうすることによって、自動的に「役にたつ」こともできるのだ、とも思う。