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【MTG レガシー】初心者向け 青いカードの考え方 〜渦まく知識〜

先日、レガシーをあまりプレイしない方と、渦まく知識の使い方や考え方の話をしたところ「渦まく知識の見方が変わった」「レガシーレベルが上がった気がする」などの声を頂きましたので、参考になればと思い記載しました。

レガシー参入の壁は金銭的な壁とプレイスキルの壁があります。
断腸の思いで買った青いデュアルランドを握りしめ大会に参加するが、長い年月かけて成長したプレイヤーとの差を感じ、いまさら渦まく知識の使い方なんて聞けない…なんて思っている方もいるのではないでしょうか?

今回はそんなレガシーで青いデッキがほぼ使用するであろう渦まく知識について触れたいと思います。

渦まく知識はどのように使用すれば強く使えるのか、長年使い続けているプレイヤーはどのような視点で使用しているのか

初心者の方やレガシーを続けてるけどなかなか勝ち越せないとお悩みの方向けです。

※筆者はデルバーデッキを使用しており、本稿もデルバーデッキ視点です。他のデッキ(特にコンボデッキ)は渦まく知識の使用方法が異なる場合がありますのでご注意下さい。


導入

そもそもなぜ渦まく知識はプレイスキルによって強さが変わるのか。
例えばグルマグのアンコウ
いつ誰が唱えても5/5のスタッツに変わりはありませんよね。
では、渦まく知識はどうでしょうか。
手札が1枚の時と6枚の時では唱えたときの効果は大きく異なります。
また、フェッチランドが場にあるだけでライブラリーに戻した不要牌をシャッフルする事が出来ます。
このように他のカードが多く関わっており、状況に応じて使い分けなくてはなりません。

そこで私は大きく分けて3つの効果に読み替えて渦まく知識を使用しています。


渦まく知識の効果を読み替える

渦まく知識   (青)
インスタント
カードを3枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。

このテキストを状況に応じて読み替えます。

その1

何もしなかったら負けるのでとりあえず3枚引く。

その2

カードを3枚引き、その後あなたの手札から不要牌2枚をライブラリーに戻す。その後ライブラリーをシャッフルする。

その3

カードを3+X枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。


えっ!?

その1.その2はわかる
しかし、その3はイカサマじゃないか!?

いえいえそんな事ないんです。

順に見ていきましょう。


その1

何もしなかったら負けるのでとりあえず3枚引く。

これは簡単ですね。通したら負けが確定するような呪文を唱えられた場合、とりあえず3枚引きましょう。

その後から投了しましょう。


その2

カードを3枚引き、その後あなたの手札から不要牌2枚をライブラリーに戻す。その後ライブラリーをシャッフルする。

渦まく知識の基本です。
渦まく知識は3枚引けますが、2枚戻さなくてはなりません。実質手札は増えていませんが、手札の質を高める事ができます。

しかしそのまま何もしなかったらライブラリートップに戻した不要牌2枚を次ターンに引いてしまいます。

そこでライブラリーをシャッフルし、再度有効牌へのアクセスの手助けをしてくれる相方が必要となります。

その代表がフェッチランドです。
フェッチランドの数だけライブラリートップを新鮮に出来ます。

初心者の方がよく間違える事として、フェッチランドを起動しデッキ圧縮を行う行為があります。
モダンではショックランドの関係で2点くらわないように相手のエンドに起動し、タップインから自分のターンを迎える事が多いかと思いますが
渦まく知識をデッキに入れている限り、いつトップしてもいいようにフェッチランドは極力使わずにとっておく方が良いです。
そもそもデッキ圧縮効果はほぼありませんし、有効牌を引かなくては確実に負けな状況にならない限りフェッチランドを使用してのデッキ圧縮行為はしません。

※ちなみにレガシーにおいてフェッチランドを起動するタイミングは自分のターンのアップキープが一番隙のない場合が多いです。

他にも石鍛治の神秘家や対戦相手の老練の探検者などのサーチ系を利用して渦まく知識で戻した不要牌をシャッフルすることも可能です。
不要牌2枚をドローしてる間に負けそうだと思ったら、非常に弱い動きですが、自身の墓地を対象に外科的摘出を唱え、ライブラリーをシャッフルする手段もあります。

しかし実戦はなかなか難しい

説明だけなら誰でも理解はできると思います。しかし実戦で上記の動きをしようと思うとなかなか完璧にはできません。
相手の手札が見えており、どのようなプランで行動するか察知出来るのであれば、自分の手札の不要牌も見えてくるでしょうが、実際には対戦相手の見えない手札を予想し、次の動きを予想し、その上で自分の手札のどのカードが不要牌か見極めなくてはなりません。

では、レガシー経験の少ない初心者はどうすればいいのか

渦まく知識を唱えない選択を考慮する

です。

詳しくは3に続きます。


その3

カードを3+X枚引き、その後あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。

問題の+X枚引くですね。

まずは簡単な例から

相手のターンのエンドフェイズに渦まく知識を唱えた場合を基準とします。

3枚引き、2枚戻す。

ですが、エンドフェイズに渦まく知識を唱えず自分のターンに唱えたらどうなるでしょうか。

通常ドローで1枚引いた後、3枚引き、2枚戻す。

エンドフェイズに唱えた場合と比較すると1枚多いですよね。

この通常ドローこそが+Xの正体です。

よく目にする光景では
2枚目の土地が欲しくて、相手のターンに渦まく知識を唱えるのを目にします。
自分のターンでは2マナ立たせて行動したいという思いがあるのかも知れませんが、そもそも本当に2マナ立たせないと負けてしまうのでしょうか。
相手のエンドフェイズに3枚引いた中に土地がなかった場合、その後2ターンを土地1枚で過ごさなくてはなりません。
そのような状況に陥るぐらいなら、自分のターンに渦まく知識を唱え、通常ドローを含む4枚を引いた方が2枚目の土地にたどり着く事が出来るはずです。
さらに言えば通常ドローで土地を引くことが出来れば渦まく知識を温存する事が出来ます。
温存できるとさらに通常ドローが増え次のターンには5枚引いて2枚戻すに変わります。

本当に欲しいカードがあるなら通常ドローをしてから渦まく知識を唱える事をオススメします。

また、盤面をよく見て渦まく知識を唱える必要がない場合は唱えない選択を取る事を強くオススメします。


最後に

レガシーで青いデッキは非常に高額です。
その金銭的な壁を乗り越えたプレイヤーには是非渦まく知識の強さを実感していただきたいです。

そして、死儀礼健在だった頃にGrixis Delverを組んだけど、禁止改定を受けてレガシーから離れてしまったそこのあなた!
ボルカだけでUR Delver組めるならと思い切って買ってしまったそこのあなた!

もう一度レガシーをプレイしてみてはいかがでしょうか。

レガシー(特にデルバーデッキ)を一緒に探求できる仲間が増えると嬉しいです。

kiyoaggro

購入ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!

よろしくお願いします^ ^