「お金は使わないと入ってこない」←???
私はお金をあまり使わない。
と、ラウンジで働く太ももの綺麗な姉ちゃんに言ったら、
「お金は使わないと入ってこないよー」
という返事が返ってきた。
これはラウンジの姉ちゃんに限らず、オッサンも、おばちゃんも、インフルエンサーも、言う。
ラウンジの姉ちゃんはお金をもっと使ってほしいから、そんなこと言うのもわかるが、商売してない人も言う。なにこれ。
私自身イヤと言うほど耳にしてきたこの言葉。
その度「なるほどなぁ~」と思っていたのが、冷静になって考えてみると、ちょっとおかしい。
私は家賃など必要なもの以外に金を使わないが、先月末、しっかり給料としてお金は入ってきた。
入ってくるやん。
お金、使わんでも入ってくるやん。
「江戸っ子は宵越しの銭を持たぬ」
ということわざがあるが、これと似たようなもんだと思う。
この言葉は元々、親方が広めた言葉らしい。親方はバクチの元締めもやってることが多く、従業員をバクチに使わせ給料を吸い上げることで、さらなる儲けにする。
あと当時の人は貯金をするとすぐに怠けるので、常に金のない状態にする必要があった。だから「江戸っ子は宵越しの銭を持たぬ」なんて粋な言葉を広め、怠けるのを防いだとのこと。
資本家が従業員を体よく使うために生まれた言葉だった。
それが進化して「お金は使わないと入ってこない」という言葉が生まれたのだと思う。
皆が貯金せずお金を使いまくれば、資本家ウハウハ、日本経済ウハウハ、安倍さん支持率アップ、という風にいいことばかりだから、別にこの言葉を否定する理由はない。
でも、碌に金がない人、貯めている人は別に無理して使わなくてもいいと思う。
使わなくても働いてりゃ入ってくるから。
入った給料手にして、さっそく飲みに行く。遊び、使い果たす。
そんなの江戸っ子でもなんでもなく、ただの甲斐性なしです。
コツコツと貯金している人は何故か批判されがち。「そんなのダメ」とか言われる。
でも、親方、資本家が作った言葉にまんまと乗せられる方が「ダメ」だと私は思う。
まあ、そういう人が経済を回しているから、感謝しないといけないかもしれないけど。
あざーす。
私は相変わらず使いませんけどね。
働きたくないんです。