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「今日もすっごく可愛いわ」 私は鏡で自分の顔を見ながらいった。キリッとした眉毛、すべて吸いこんでしまうかのような大きな瞳、黒々とした綺麗なロングヘアー。 ホント、可愛い。芸能界でも十分やっていけるのは間違いない。 私は5分くらい自分の顔をまじまじと見つめたあと、元気よくいった。「じゃあ、二度寝でもしますか!」 私は不登校である。ゆえに平日からの二度寝が許されるのだ。 ベッドに勢いよく飛び込み、枕についたトリートメントの匂いをクンクン嗅いでいると、インターホンが