「6月の荒れ」をパワーに変える
久しぶりの投稿です。
今回のテーマは、「6月の荒れ」についてです。
先日友人に紹介した研究通信が好評で、
シェアしてみます(笑)
「6月の荒れ」が起こる構造
学級を1年間共にする「チーム」と捉えた時、
チームとしての発達段階で必ず「荒れ」は起こります。
チームの発達段階を図式化した「タックマンモデル」。
チームの発達は大きく4つの段階があり、
6月はまさに、「混乱期」といえます。
4月に出会いなおしをして始まった学級。
約2カ月が経ち、お互いの素が出始める時。
表面的なコミュニケーションで過ごしたクラスが、
少しずつそれぞれの思いを出し始める時期です。
見た目は「荒れ」と呼ばれるような現象が起こります。
4月には起こらなかった小さなトラブルが増える。
ちょっとしたことで、ケンカが起こる。
放課後、保護者を巻き込んでのトラブルが起こる…
正直、しんどいです(笑)
「なんでこんなことで揉めるんだよ…」
「前は何ともなかったのに、なんで今頃…?」
「今日も生徒指導で放課後が…」
疲れがたまる時期に重なります。
が、ここが一つの踏ん張りどころなんです。
「荒れ」の奥にある思いをすくいとる
「荒れ」が起こると、
「問題が起こらないように」と、
予防線を張りたくなります。
もちろん、必要なこともありますが、
「荒れ」に見られる対立は、
チームの段階として必要なのです。
ケンカが起こったからと言って、
「ごめんね。」「いいよ。」だけで解決していませんか?
本当は対立の奥に
伝えたかった気持ち。
言えなかったモヤモヤ。
ずっと我慢していた感情。
が隠れているんです。
その気持ちを丁寧に、掬い取ってあげましょう。
「本当は、どうしたかったの?」
「何か言いたいことがあったんじゃない?」
「どうして、こんなことしたのかな。」
時間がない中ですが、
子ども達にとっては、
「気持ちを受け止めてもらえた」
という経験が、安心感につながります。
前進のパワーに変えるために
合わせて、学級全体の成長につなげていきましょう。
トラブル事例を子ども達に共有し、
「僕たちはどんなクラスを目指したいんだっけ?」
と、学級目標に立ち返っていく。
「楽しいクラスにしたい」という思いを、
「楽しいって、ただ遊んでいればいいのかな。」
「ケンカが起こらないのが楽しいクラスかな。」
と、大事にしている価値観を、
様々な角度で問い直してみましょう。
合わせて、学級の仕組みやルールを見直し、
さらに心地よい環境に整えていきましょう。
こうすればうまくいく!という正解はありません。
「荒れ」は正直しんどいですが、
対話のきっかけととらえ直し、
前進するパワーにしていきましょう!
子ども達の関係を結び直すアイスブレイク
先生がしんどい時こそ、休みましょう!
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